確かに、この島を見た人の殆どは捨てられ、朽ち果てた場所だと思うだろう。
だが、ゆっくりと島を歩き 本当の島の姿を知ると気づくことだろう。
自分も一回目の訪問だけでは気づかなかった。
確かに 端島は、端島の人々はここで生きていた。
最盛期には居住者が5300人を超えたこの島。
それは当時の東京の人口密度の約10倍。
周囲1.2kmの小さな島。 
この軍艦島のかつての乗組員達は今どうしているのだろうか。
よく人生は航海に例えられる。
彼らにとってこの航海は楽しいものだったのか 辛い物だったのだろうか。
軍艦島自体は時代という荒波に座礁してしまったが。
この船を降りた人々は幸せに暮らしていることを祈りたい。
故郷のこの姿を人々はどんな気持ちで受け入れているのだろうか。