医師確保対策の一環として県は5日、県外の医師に県内医療機関への就業をあっせんする「ドクターバンクかごしま」を設置した。県保健福祉部の医療制度改革推進室に窓口を設け、無料職業紹介などを実施する。
同室などによると、「バンク」は、県内での就業を希望する県外医師のU・J・Iターン促進を目指し、学生や研修医などへの募集活動も実施する。民間医療機関への就業希望があれば医師会などと連携するという。また女性医師が出産・育児などで休職した場合の復職支援も行う。
県内でも医師の地域間格差は大きく、人口10万人あたりの医師数では、最大の鹿児島圏域(322・1人)は最少の熊毛圏域(111・9人)の約3倍。離島・へき地での医師確保は緊急課題だという。【神崎真一】
毎日新聞 2008年9月6日 地方版