【愛知】犬も乗せれば…「出来心」日課に ブランコに、ゆら〜り2008年9月7日
夕暮れ時の公園で、ゆらーりゆらりと揺れるブランコ。いすにちょこんと座っているのは…え、犬? 名古屋市緑区の住宅地にある乗鞍公園。同区鳴丘2の建築業北村宗男さん(68)の愛犬「ゴー」の姿はここに集まる地域のお年寄りや子どもたちに、すっかりなじんだものになっている。 雄のシバイヌで、人間でいえば初老にあたる7歳。自転車の前かごに乗せても怖がらないため、北村さんが数年前に「出来心」で乗せたのがきっかけだ。 今では楽しみは日課となった朝夕の散歩の際のブランコ。「今日も乗るか」と、北村さん。ゴーを抱え上げて座面へ。揺れが心地よいのか、慣れのせいか、目を細めてじっとしている。 隣のブランコの子どもからは「かわいい」。のんびりしたゴーの表情に公園“常連”のお年寄りからは「あんたも年取ったね」。みんなやさしい表情になっている。 和やかなひとときがすぎた後、北村さんが「そろそろ行くか」。ゴーはおとなしく歩き出した。 (小笠原寛明)
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