September 07, 2008
3大メジャー王座??
日刊スポーツのWEBを見た。
佐々木健介が前人未踏の3大メジャー王座獲得といった感じで
書かれていた。
王座が交代したことは素晴らしいと思う。
ベターな選手が勝つことは単純に素晴らしい。
小さい身体で入門。
持って生まれた身体は一般人レベル。
三銃士のように入門時から期待されていたわけじゃない。
三銃士の背中を見て、その悔しさをバネに
常に努力して、口で表現するかわりに練習して、
身体を鍛えて「文句あるか」といった生き方をしてきた健介は
日本プロレス界の財産だと思う。最も素晴らしい選手の1人だ。
佐々木健介という人は人間的にも素晴らしい人だと思う。
いい意味で人に気を使うことが出来る人。
素晴らしき優しさを持った人。
何年前だったか彼がWJに入る前、ニューヨークで同じホテルに
泊まったことがある。あれはホテル・キタノだった。
晩御飯に誘ってくれたのだが、専門誌の入稿、さらに著作本の締め切りが
せまっていたので、つきあうことが出来なかった。
私は体調が悪く高熱を出しながらも解熱剤をのみ、ホテルの部屋に
こもって作業をしていた。
本来ならそういう付き合いはまず断らないのだが、状況を説明して
この時だけは勘弁してもらった。
数時間作業を続けていると、部屋のチャイムが鳴り、
健介選手が立っていた。彼は「これ食べて下さい。頑張って下さい」
と言うと和食の折り詰めをくれた。
こういう場合みんなの食べ残しを想像するのだが、
健介選手のくれたのは、ちゃんと私の為にオーダーされた
折り詰めだった。
たかが弁当と言ってしまえばそれまでだが、
ホテル内の高級レストランの折り詰めだった。
タイミングもタイミングだったので、心が揺れた。
もう一つの想い出は、新日本プロレス御一行様で、
猪木さんと一緒にロサンゼルスで山登りをした時。
トパンガキャニオンという山。元気者の多いレスラー軍団の
中でも常に一番元気に先頭を歩いていたのが健介選手だった。
私は山登りなんか大の苦手。撮影の仕事だからやむなく行ったが、
行かなくて済むのなら、そんなところは絶対に行かない。
で、この時も必死に山登りについていったが、ビリっけつである。
マジで必死だったが、こればかりはどうにもならない。
困ってへこたれて、それでも必死に歩いていたら、
先頭を歩いていた健介選手が引き返すようにして私のところまで
戻ってきて「ジミーさん頑張って」と後ろから押してくれた。
この時も、心が揺れた。
私は佐々木健介に2度も心を揺らされている…。
さてと、今回のGHC王座奪取。
ガチンコで書いてしまえばGHC王座自体は
三冠王座やIWGP王座と横一線にある「3大メジャー王座」
ではないと思う。
歴史が違いすぎる。同格扱いしたら三冠王座やIWGP王座に失礼だ。
昨日今日作った、それも団体が外部組織の認可もえず
勝手に作った平成のタイトルと
力道山がルー・テーズから奪取したインターナショナル選手権の
流れを汲む三冠王座をどうやって同列にくくることができよう。
しかし、佐々木健介という王者そのものはまぎれもなく
武藤敬司、諏訪魔と並ぶ3大チャンプといえる。
相撲に例えれば
日本プロレス界の今場所の番付は
東の横綱が武藤敬司、西の横綱が佐々木健介、張出横綱が諏訪魔
ということだと思う。
ちなみに大関は蝶野、三沢、小橋、棚橋、小川直也
関脇は中邑、ケア、小島、天山、TAJIRIあたりか。
森嶋は小結あたりかな?
本当のことを書いてしまえば
健介が「ベルトが取れて嬉しい」というのはおかしい。
GHCのベルトの方が「健介様に取って頂いて嬉しい」と
言わなければ筋違いというものだ。
GHC王座は健介が長期政権を築けば価値が上がると思う。
そんなタイトルでも「このベルトが欲しい」と言ったのは
健介の優しさ。そして小結レベルの森嶋を讃えて
「彼からベルトが取れて嬉しい」という発言も
彼の素晴らしき優しさなんだと思う。
佐々木健介が前人未踏の3大メジャー王座獲得といった感じで
書かれていた。
王座が交代したことは素晴らしいと思う。
ベターな選手が勝つことは単純に素晴らしい。
小さい身体で入門。
持って生まれた身体は一般人レベル。
三銃士のように入門時から期待されていたわけじゃない。
三銃士の背中を見て、その悔しさをバネに
常に努力して、口で表現するかわりに練習して、
身体を鍛えて「文句あるか」といった生き方をしてきた健介は
日本プロレス界の財産だと思う。最も素晴らしい選手の1人だ。
佐々木健介という人は人間的にも素晴らしい人だと思う。
いい意味で人に気を使うことが出来る人。
素晴らしき優しさを持った人。
何年前だったか彼がWJに入る前、ニューヨークで同じホテルに
泊まったことがある。あれはホテル・キタノだった。
晩御飯に誘ってくれたのだが、専門誌の入稿、さらに著作本の締め切りが
せまっていたので、つきあうことが出来なかった。
私は体調が悪く高熱を出しながらも解熱剤をのみ、ホテルの部屋に
こもって作業をしていた。
本来ならそういう付き合いはまず断らないのだが、状況を説明して
この時だけは勘弁してもらった。
数時間作業を続けていると、部屋のチャイムが鳴り、
健介選手が立っていた。彼は「これ食べて下さい。頑張って下さい」
と言うと和食の折り詰めをくれた。
こういう場合みんなの食べ残しを想像するのだが、
健介選手のくれたのは、ちゃんと私の為にオーダーされた
折り詰めだった。
たかが弁当と言ってしまえばそれまでだが、
ホテル内の高級レストランの折り詰めだった。
タイミングもタイミングだったので、心が揺れた。
もう一つの想い出は、新日本プロレス御一行様で、
猪木さんと一緒にロサンゼルスで山登りをした時。
トパンガキャニオンという山。元気者の多いレスラー軍団の
中でも常に一番元気に先頭を歩いていたのが健介選手だった。
私は山登りなんか大の苦手。撮影の仕事だからやむなく行ったが、
行かなくて済むのなら、そんなところは絶対に行かない。
で、この時も必死に山登りについていったが、ビリっけつである。
マジで必死だったが、こればかりはどうにもならない。
困ってへこたれて、それでも必死に歩いていたら、
先頭を歩いていた健介選手が引き返すようにして私のところまで
戻ってきて「ジミーさん頑張って」と後ろから押してくれた。
この時も、心が揺れた。
私は佐々木健介に2度も心を揺らされている…。
さてと、今回のGHC王座奪取。
ガチンコで書いてしまえばGHC王座自体は
三冠王座やIWGP王座と横一線にある「3大メジャー王座」
ではないと思う。
歴史が違いすぎる。同格扱いしたら三冠王座やIWGP王座に失礼だ。
昨日今日作った、それも団体が外部組織の認可もえず
勝手に作った平成のタイトルと
力道山がルー・テーズから奪取したインターナショナル選手権の
流れを汲む三冠王座をどうやって同列にくくることができよう。
しかし、佐々木健介という王者そのものはまぎれもなく
武藤敬司、諏訪魔と並ぶ3大チャンプといえる。
相撲に例えれば
日本プロレス界の今場所の番付は
東の横綱が武藤敬司、西の横綱が佐々木健介、張出横綱が諏訪魔
ということだと思う。
ちなみに大関は蝶野、三沢、小橋、棚橋、小川直也
関脇は中邑、ケア、小島、天山、TAJIRIあたりか。
森嶋は小結あたりかな?
本当のことを書いてしまえば
健介が「ベルトが取れて嬉しい」というのはおかしい。
GHCのベルトの方が「健介様に取って頂いて嬉しい」と
言わなければ筋違いというものだ。
GHC王座は健介が長期政権を築けば価値が上がると思う。
そんなタイトルでも「このベルトが欲しい」と言ったのは
健介の優しさ。そして小結レベルの森嶋を讃えて
「彼からベルトが取れて嬉しい」という発言も
彼の素晴らしき優しさなんだと思う。