早明浦ダム利水容量の貯水率ゼロを受けて開始した発電用水の緊急放流が、5日午前10時から6日目に入った。2005年の緊急放流は5日目で貯水率が回復しており、今回は過去最も長く「貯水率ゼロ」が続いている。吉野川水系水利用連絡協議会事務局の四国地方整備局は「過去2回の渇水時と比べて発電用水の貯留量は多いが、今後の天気予報を見ても長期化は避けられない」としている。
3年ぶりとなった発電用水の放流は、8月31日午前10時から開始。5日で6日目を迎え、05年の連続5日間を超えて過去最長を更新した。緊急放流は、1994年にも2日間実施したが、両年とも放流開始後の集中豪雨で貯水率が一気に回復しており、「発電用水の放流が長期化する初めての年になる」(同局)と不安視する。
5日、ダム上流域には、午後8時までに0・3ミリの降雨があったが、少量で貯水率回復には至らず、発電用水の放流が続いている。
高松地方気象台は「四国地方では、向こう1週間曇りがちな天気が続くが、100ミリを超えるまとまった雨は期待できない」としている。
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