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- Traveる(とらべる) / 教興大征
- ありがとう / ゴンベ
- くらうどのなく頃に / 黒崎うちうみ
- ハト時計と自愛の家の夢 / きょー
- リミット / cvwith
- 羽立し編/ ユラカラ
- 怨祓し編 / 雪名
- 鬼ノ墓標 / 館内瑛治
- 断章、あの四季 / 菜の花。
- 勿忘草 / 筏桂
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Traveる
ペンネーム:教興大征
ツッコミが得意な元普通の少年・前原圭一の日常は、
ちょっとした青春と地球の滅亡が隣り合わせになって存在していた。
圭一にはふたりの気になる少女がいた。
ひとりは宇宙の萌え支配者であるプリティー星の第一王女にして少年のフィアンセである北条沙都子。
もうひとりは宇宙人抹殺を夢見る学園のアイドル心のオアシス・竜宮レナ。
沙都子が宇宙人だとばれれば、レナに殺されてしまう。
そして、沙都子が殺されれば地球は破壊されてしまう。
沙都子と地球の明日を守る為に圭一は今日も孤軍奮闘戦い続ける。
沙都子がおかしな発言をするたびに宇宙人だとバレないよう、
圭一は“Traveる(とにかく騒ぐ)”ことで危機を乗り切るのだ。
そして、今日も沙都子の兄のムゥ・サトシや金髪アロハシャツこと
北条鉄平も加わった大騒動が始まる!
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ありがとう
ペンネーム:ゴンベ
物語の舞台は、祭囃し編の後、昭和58年7月を迎えて約1年後の雛見沢。
今日も羽入は、怠惰な生活態度を改めようとしない梨花を諌め、
梨花はそんな羽入に対して反抗心をむきだしにする。
−−平穏であるがゆえの、ささやかな諍いがそこにはあった。
そんな日々の中で、羽入の身に異変が起き始め、
ともに暮らしている梨花や沙都子からも隠れて行動するようになる。
羽入の「異変」とは何か、そして彼女が梨花にも打ち明けられない秘密とは何か。
すべてを知ったとき、梨花はどのようにして羽入という存在と向き合うのか。
これは、過酷な運命を仲間とともに切り拓いてきたふたりが、
さらに乗り越えなければならなかった、もうひとつのーーそして最後の試練の物語。
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くらうどのなく頃に
ペンネーム:黒崎うちうみ
ゴミ山での宝さがしの最中、赤ちゃんの泣き声を聞く圭一とレナ。
しかし、泣き声がどこかおかしい。妙に低く、こもった、おじさんのような声なのだ。
発見した赤ちゃんを見るなり「嘘だ!」と叫ぶレナ。
おそるおそる圭一が赤ちゃんの顔を覗き込むと、そこには大石そっくりの顔が!
赤ちゃんは言葉を話し、自分は脳は中年である“ダンディ赤ちゃん”であり、“
大石のような・モノ”であると名乗った。
顔は大石だが、この子が赤ちゃんであることには変わりがない。
何でコイツは喋るんだ、という疑問はよそに、必死に赤ちゃんを抱いて走る圭一と、
ナタを振り回しながら駆けるレナ。
それは、各方面から困った誤解を招き、助ける側から助けて下さいと叫ぶ側になっていく。
この奇妙な赤ん坊を抱え、交番・診療所、そして母乳を求めてふたりは雛見沢を駆け回る!
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ハト時計と自愛の家の夢
ペンネーム:きょー
滅菌作戦発動後――、鷹野はもはや生きることに未練はなかった。
高野一二三の学説は認められず、
雛見沢症候群もオカルトな面が注目されるのみに終わり、
また自らの学説をも信じることができなくなってきた。
そんな辛い毎日を過ごす鷹野のもとに、
L5治療中である北条兄妹の身柄の引き渡しを『東京』が求めている、という報告が入る。
軽くからかわれて戸惑う仕官を見て、今は亡き富竹のことを鷹野は思い出した。
孤独に生きていた自分の、唯一の理解者だったことを知りながら彼を殺した。
それは彼女の歪み、破綻した愛情でもあったのだ。
夜な夜な夢に見る富竹の幻影はなにも言わない。
いっそ罵ったり責めたりしてほしいと願うが、
彼はじっと寂しそうな目で鷹野を見つめているだけ。
それはなにより彼女を苦しめたのだった。
自ら命を絶つ勇気もなく、誰かに殺されることを望む日々。
自分が『東京』によって近いうちに消されることを悟っていた鷹野は、
ある行動に出ることを決意する。
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リミット
ペンネーム:cvwith
昭和五十九年の夏休み。
圭一は両親不在の二週間、園崎家に泊り込むことになる。
圭一、魅音、そして詩音、楽しい毎日を過ごす三人。
だがある日の夕方、診療所から帰って来た詩音の様子が一変した。
昨日までとは打って変わり、俯き塞ぎ込む詩音は謎めいた言葉を残し姿を消した。
「そうですよ……圭ちゃんなら……きっと、キット……」
その言葉の意味する所は何なのか?
必至な捜索を行う圭一と魅音は詩音が地下祭具殿にいるかもしれないとうい情報を得る。不吉な予感に囚われながら地下に潜る二人。果たして詩音は……。
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羽立し編
ペンネーム:ユラカラ
運命を乗り越えた夏の終わり、解決済と思われた沙都子への村八分問題が再燃する。
その理由は「オヤシロさまの怒り」。
事態を重く見た部活メンバーは、この状況を打破するために再び立ち上がる。
それは、沙都子が活躍する秋祭りという機会を作り
彼女の魅力をわからせようという「陽」の作戦、
そして村中の情報操作をし意識を操作するという「陰」の二大作戦となった。
そんな中、羽入はひとり、自分が「ここにい続ける」意味、
そして「オヤシロさま」を掲げる彼らに対し自分のすべき事を考えていた。
そんなある日、嫌がらせ防止のために仕掛けていたトラップが作動する。
鳴り響く複数の足音。沙都子の悲鳴を聞いた梨花と羽入が駆け付けると、
そこにはゴミにまみれている沙都子と立ちふさがる4人の男の姿があった……。
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怨祓し編
ペンネーム:雪名
圭一が古手神社でレナとの縁結びをオヤシロさまにお願いする姿を見た梨花は、
もっと効果があるという「お呪い(おまじない)」を教える。
決して口外してはいけない−−そのお呪いなのだったが、
鷹野にみつかり脅され、圭一はやむなく事情を説明してしまう。
だが雛見沢に伝わる古手家秘伝のオヤシロさまのエン結びとは縁結びではなく、怨みを結ぶ怨結びだと鷹野は圭一に告げる。
そしてそのお呪いこそが、お呪いを行ったものに綿流しの晩にオヤシロさまの祟りが下り、連続で起きている怪死事件の正体だとも。
梨花を信じる圭一はありえないと突っぱねるが、
逆にそれを逆手にとられ鷹野に賭けをさせられてしまう。
何故か鷹野も相手を富竹にしてお呪いをおこなうと言うのだ。
それは互いの大切な人の生死を賭けた罪深いものだった。
綿流しの翌日に富竹が死んだことを聞かされた圭一は、もし、縁結びが本当に怨結びならば次に死ぬのはレナだ。レナを守るために圭一は奔走し、ひとり闇に囚われてゆく。
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鬼ノ墓標
ペンネーム:館内瑛治
昭和五十四年六月二十五日。ダム工事現場監督バラバラ殺人の翌日。
興宮署に勤務する新人警察官・熊谷勝也は
雛見沢村近隣の山中でもう一つのバラバラ殺人に遭遇する。
熊谷からの無線連絡に応答した興宮署の同僚・大石蔵人は、
連続殺人と園崎家との関与を疑いつつあった。
しかし、この事件が「オヤシロさま」の怪事件に繋がっていくのだった。
事件の根幹に近づいたとき、既に熊谷は『犯人ら』に取り囲まれていた。
バラバラ殺人事件は計画的犯行だったのか?
それとも「オヤシロさま」の祟りなのだろうか…。
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断章、あの四季
ペンネーム:菜の花。
世の中には「ろくでもないこと」の原因がふたつある。
ひとつは圭一の不用意なひとこと、
もうひとつは圭一のもっと不用意なひとこと――。
沙都子は圭一のはちゃめちゃぶりに呆れ果て、常々そう思っていた。
初夏、興宮の夏祭りでドレスアップした沙都子の姿に驚く圭一の姿。
秋、雨宿りした家で作ったホットチョコレートと圭一の香り。
口げんかばかりのふたりだったが、季節がめぐり、
たくさんの思い出が積み重なっていくにつれ、
沙都子にとって圭一はかけがえのない存在になっていくのだった。
そして冬が来る。魅音の提案によりクリスマスパーティが開催され、
沙都子の家に集まる部活メンバー。
しかし、圭一だけがなかなか到着しない。
沙都子は雪の積もるなか、圭一を捜しにでかけるのだった。
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勿忘草
ペンネーム:筏桂
入江診療所が騒然とした空気に包まれていた。
圭一が崖から転落し、意識を失ってしまったのだ。
診療室からでてきた入江に、レナ、魅音、沙都子、梨花、羽入が詰め寄る。
かなり高いところから落ちたにしては外傷も脳の異常もない、
という入江の言葉に安堵する一同だった。
しかし、目覚めた圭一を診察した入江は、彼の状態を言いよどむ。
もどかしく思いつつも面会に訪れた5人は、
迎えてくれた圭一の様子がどこかいつもと違うことに気づく。
ベッドの上の彼には普段の快活なイメージはなく、
ぼんやりと皆を見つめているだけなのだった。
そして、自身の名前を呼び掛けられた圭一が初めて発した言葉は、
思いがけないものだった。
「それは僕の名前なのか? それに、あなたたちは、誰……?」
彼はこれまでの自分という存在についてや雛見沢の思い出、
またそれにまつわる記憶を失ってしまっていたのだ。
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