2008年9月6日 19時14分更新
備前焼を代表する陶芸家で巨大な登り窯で作品を作り続けている森陶岳さんの花入れや大壷など作品を集めた展示会が倉敷市で開かれています。
岡山県の重要無形文化財に認定されている陶芸家の森陶岳さんは室町時代から江戸時代にかけて作られた「古備前」と呼ばれる備前焼の魅力にひかれ、当時の技法にならって巨大な登り窯による作品づくりに取り組んでいます。
倉敷市で開かれている展示会では3年前に全長およそ53メートルの登り窯で焼き上げた茶碗や徳利などの作品、28点が飾られています。
このうち、「鶴首花入」は、大窯の強い炎の中で灰が降りかぶることで現れた「胡麻」や「玉だれ」といった模様が今にも流れ出しそうな勢いで表面に浮かびあがり、力強さを感じさせます。
また、高さ60センチを超える「大壷」は、大窯ならではのスケールで焼き上げた作品で、「古備前」の姿をうかがわせます。
この展示会は8日まで倉敷市の天満屋倉敷店の美術画廊で開かれています。