事件・事故
女子大生行方不明の船が帰港 神戸海保が調査
船内を調べる海上保安官ら=6日午前10時48分、神戸港・中突堤 |
兵庫県と兵庫県国際交流協会などが主催する「大学洋上セミナー」に参加中の女子大学生(21)=神戸市在住=がベトナム沖約三百キロの東シナ海で行方不明になった問題で、セミナー参加者を乗せていた「ふじ丸」(二三、二三五トン)が六日午前九時半ごろ、神戸港に帰港した。着岸後、乗っていた全員が船内にとどまる中で、神戸海上保安部が海上保安庁法に基づき船内を調査した。
同協会によると、女子学生が行方不明になったのは、シンガポールから中国・広州への航海中。日本時間の一日午前二時半ごろ寝室を出たまま戻らず、同室の女性からの連絡で判明した。船内に姿がなく、現場海域に戻った船と、ベトナム、香港の航空機が捜索したが見つからなかった。ふじ丸は、その後の寄港を中止し、予定より一日早く帰港した。
この日午前九時四十五分、同保安部の海上保安官五十人が神戸港・中突堤に接岸したふじ丸船内へ。航行した海域や速度などを乗組員から聴取したほか、県国際交流協会の職員や女子学生の友人から、姿が見えなくなるまでの状況を聴いた。船内施設や女子学生の所持品も調べた。
神戸海上保安部は「数日前に海外で起きた事案なので即座に断定はできない」とし、事件・事故の両面で調査を続ける方針。
一方、約二百人の家族や大学関係者らが心配そうに出迎える中、午前十一時ごろから学生らが旅客ターミナルのロビーに姿を見せた。神戸市内の女子学生(20)は「行方不明を知らされた時は驚いた。私は無事に帰って来れたけれど、彼女も無事に見つかればいいのに」と沈痛な表情で話した。
(9/6 12:52)
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