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「ご」返事「お」返事 正解は?


大村知美(おおむら・ともみ)さん
 企業のマナー研修を担う「オレンヂファーム」講師として、主に顧客満足度向上のための研修を担当。

 今月のテーマはビジネス文書の書き方です。まず、どちらを使えばよいか迷う表現について勉強しましょう。

 「ご(御)返事」、「お返事」はどちらが正しいでしょうか。「ご」は続く単語が音読みの場合に、「お」は訓読みのときに付けます。「返事」は音読みなので「ご」が付きます。次の単語が漢字の場合は漢字の「御」を付けますが、最近は簡易な表現にする傾向があり、「ご返事」が一般的です。一方、「見積もり」は訓読みなので、「お見積もり」と書きます。

 「聞かせていただく」の「いただく」は、漢字でしょうか、ひらがなでしょうか。正解はひらがなです。その言葉が文章の中で「主役」か「脇役」かがポイントです。主語と述語を構成する名詞や動詞は主役なので漢字、それ以外の補助的な動詞や副詞、接続詞は脇役なのでひらがなにします。「お伝えください」の「ください」も、補助動詞なのでひらがなです。

 数字は洋数字が原則です。「1日」、「2億」のように使いますが、「四半期」のような慣用語句は漢字にしましょう。(マナー講師・大村知美、談)

  • 「ご(御)」と「お」はルールがある
    「ご(御)」は音読み、「お」は訓読みで使い分けよう
  • 主役は漢字、脇役はひらがな
    主語、述語は漢字、それ以外の補助動詞、接続詞、副詞はひらがなを使おう
  • 数字は原則、洋数字
    慣用語句では漢数字を使うものもある
2006年8月8日  読売新聞)

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