2008-08-22 07:59:52

スマイル被害について

テーマ:スマイル・バジリカ被害

スマイルサービスによる被害についてまとめました。


まずは

スマイル被害のパターンと違法性 からお読みください。

どういった被害があり、どう違法なのかが書かれています。


それから具体的な被害事例もまとめてあります。


Aさんの被害 (a)違約金支払い(b)無断侵入

Bさんの被害 (a)違約金支払い(b)無断侵入(c)鍵交換

Cさんの被害 (b)無断侵入(c)鍵交換(d)荷物撤去(e)荷物処分


さらに、

スマイル被害について分析し意見を書きました。

ご一読ください。




2008-08-22 07:52:17

スマイル被害の分析と意見

テーマ:スマイル・バジリカ被害

スマイルサービスによる被害事例からスマイルの営業方針や問題点を分析してみます。


このページの文責はsinoです。


・自力救済というキーワード


スマイルサービスの被害を理解する上でキーワードとなるのが「自力救済」という概念です。
これは、何らかの権利を侵害された者が、司法手続によらず実力をもって権利回復をはたすことであり、一方の当事者が損害を被った際に、その損害を取り戻すために自分で被害回復を行うことを言います。


こういったことは法治国家では認められていない違法行為です。たとえば、家主が家賃滞納を理由として勝手に鍵を変えたり、荷物が残っているからといって入居者の承諾なく持ち出したりすることはできません。家賃の納入が確認できないのであれば、家賃を督促し、応じなければ訴訟提起でもして、審理を重ねた上で契約解除の判決を裁判所に出させればいいのです。そういった法的手続きを経ずに、勝手な判断で被害回復を行うことは、私刑と同じで許されることではありません。


・倫理上の問題


また、倫理的にも問題があります。不動産管理会社は、入居者の生活を維持し建物の保全にあたることも業務の一つで、そのために、鍵を保管し万が一のために備えているのです。しかし、スマイル・バジリカは管理のために鍵を持っていることをいいことに、それを利用して入居者の部屋に自分の都合で入りたいときに入るといったことを平然と行っていました。すでに挙げたように、違約金の支払いがないことを理由として、入居者の承諾なく勝手に部屋に入り込み督促を行う。さらには鍵交換もそうです。あるいは、エアコンなど部屋に備え付けのものが壊れたといった際に、入居者の承諾なく部屋に入り込み修理を行うといったことも事例としてあります。


自分の部屋に勝手に知らない人が入り込んで来るという不快感や恐怖はいかほどのものでしょうか。
Aさんのように、 寝ていて目が覚めたら目の前に知らない男が立っていたというのは恐怖体験以外のなにものでもありません。


本来であれば、不動産業者は居住者の生活の安定を図らねばならないにも関わらず、管理することができる手段をもっていることをいいことに、それを恫喝手段として用い、入居者を恐怖に陥れる。安心できる場所であるはずの自分の部屋が、その居室を安心できるものとして提供するべき賃貸人(管理業者)によって、もはや落ち着いて生活できるものではなくなってしまうのです。
部屋を提供するとは単なる金貸しや利回りといった金銭目的だけではありません。部屋、住居とはその場所に住んでいる人の生活そのものであり、その人の生存がかかっているといっても言い過ぎではありません。その場所を奪われることは、その人の生活を根底から脅かし、生存に直結することを意味します。


Cさんのように 荷物処分までされた方も複数おられます。
自分の持ち物がすべて失われることは想像に絶しますが、まさに生活破壊そのものです。彼の場合、持病の薬さえも奪われ、大げさな言い方ではなく死ぬ危険性だってあったわけです。入居者の生活を維持しなければならない管理業者であるスマイルサービスは明白に入居者の生命を危険に曝しています。


これらの罪は果てしなく大きいといえるでしょう。
はたして、このような業者に部屋を貸す業務を営む権利があるのでしょうか?


・営業手法の分析


さらに、スマイルの営業手法を分析します。

スマイルサービス被害対策弁護団の意見も若干ながら参考にしています。


スマイルサービスはゼロゼロ物件として敷金礼金ゼロの物件を扱っています。よく不動産業界から言われるのは、敷金や礼金を取らない営業だけでは、収益を見込めないということです。そこで、必然的に賃料以外の収入である違約金を見込んだビジネスモデルが必要とされたのではないかというのです。賃料が一日でも遅れたことを理由として、鍵を交換してまで違約金を請求するのは、違約金が相当な収入源として予め見込まれていたことを意味するのではないでしょうか。
つまり、敷金・礼金の代わりに賃料以上の収入を他の名目で得ようとしていると考えられます。
逆にいえば、違約金の被害は現在明らかになっているよりも、相当な額になっている可能性があります。だからこそ、相手が現状でも違約金について返還要求のあった被害者のみにしか返還に応じない理由であるとも考えられます。


また、スマイルサービスはゼロゼロ物件を扱うことで、主に貧困層の入居を容易にしていました。スマイルは、そういった社会的、経済的立場の弱い人は法的知識にも疎く、法的機関に訴えることもせず、大きな社会的問題とすることもないであろうという見込みと見くびりをもっていたとも考えられます。だからこそ、法的手続きを踏まない荒っぽい手法を構うことなく行い、入居者を恫喝する行為もいとわなかったのではないでしょうか? 荷物を処分された被害事例からもわかるとおり、被害者は実際にスマイルに対して与えた損害よりもそれ以上の被害を被っています。敷金礼金ゼロと初期費用が安いことを謳って、入居者を募集しておきながら、結果的には安い初期費用以上の被害を受けている例が多くあります。
自分たちのお客でありながら、一方で馬鹿にする。そして、馬鹿にしながら搾取し、搾り取ることができなくなれば強制的に排除する。


ある入居者はスマイル従業員からこのようなことを言われたといいます。


「お金を払えなければ、大事なものだけを持って、出て行けばいいんですよ」


これが、スマイルにとってお客である入居者に対する姿勢の本質ではないでしょうか?


このような営業体質が、不動産業にふさわしくないことはもはや明らかでしょう。









2008-08-22 07:45:19

Cさんからのメール

テーマ:スマイル・バジリカ被害

荷物を撤去処分されたCさんからメールをいただいたので、承諾を得た上、公開します。


-------------------------------------------------------
たまたま、今週号のAERAに現在の日本の貧困ビジネスについて書かれていてコンビニで読んでいたのだけど、そこの特集のページの最初に、自分が今回被害に遭った会社が載っていた。


『スマイルサービス』っていう小滝橋通りにあるワインレッドの看板の憎い不動産屋だ。自分ね、昨夏に事情で横浜から離れて東京に越したときに都立家政駅前の『レンタル』経由で使った。この会社(会社って言いたくないけど)所謂『ゼロゼロ物件』で初期費用を抑えた物件を案内しているわけだ。初期費用が捻出しにくい人向けである。その当時の自分はグッドウィルにいたのだけど、住まいはあったほうが良いと思いから借りたのである。だが借りた部屋。入ったときにはすでにゴキちゃんが最初の住人だったみたい。


ただ1日でも賃料が遅れると賃貸業にはあるまじきの『違約金』がかかるのだ。後に知るのだが、そこは『賃貸』ではなく、『鍵』に利用権をかけている。自分も文章を読んでもっと早く知っておくべきだったのだが、仕事に追われる自分は読む暇さえなかった。


働いていた場所がグッドウィルだったから仕事の確認に電話が必須だったぶん、生活費に自分の働いたお金をつぎ込むしかなく、賃料払わないとと分かってはいても仕事が決まらずに間延びしたこともあり、収入は不安定だった。ただ昨夏に今の仕事が決まって、やっと落ち着けるっていう矢先だった。


賃料よりも生活の基盤が先だった。賃料の支払いは当然遅れてしまった。だけど新しい仕事に入るまでの賃金が入るのは月末。スマイルの締め日は毎月28日。当然遅れる→違約金コース。


(´д`)…と途方に暮れる。


そして9月の頭。いつものように単発派遣の仕事を終えて、どこかに寄った帰り、夜8時くらいだっただろうか。その当時に借りた家に帰ってきて鍵を差し込んで回しても開かない。開かない。うんともすんとも言わない。そしてポストには一枚の紙が入っていた。


『会員資格喪失、至急ご連絡ください』


正直パニックになり、とにかくどうすることもできないままに意地でも開けてやろうって思って屋根を伝ってベランダに入って窓から入ろうとしたり、狭いポストの入り口に突っ込んでこじ開けようとしたものの、ダメ。仕方なくマンガ喫茶で夜を明かした。


そして翌朝、向こうの営業時間に合わせて電話をするも『お前が無責任だ』『違約金を含めた額を支払わないと開けない』と罵られた。親にも電話したが当然無理。このまま路頭にさまようんかなぁと愕然とした。


だが自分も荷物を取り返す理由がある。持病の薬もそこに含まれている。そして家財や宝物、全部取り返さなくちゃいけない。だから必死になった。仕事が決まった以上、譲れないものがあった。


薬は診察の日が近かったこともありどうにでもなったが、普通に処方してもらったら馬鹿にならない金額なの。その薬を2日も飲めないだけで心配になるのよ。2日飲めないのはかなりしんどいものだった。


さらに自分が活動していたアテを使って弁護士さんに相談させていただいたり、無料の法律相談に行ったり、さらには都庁の不動産に関わる部署や都の消費者生活センターにまで行った。最初は区の消費者生活センターに相談したが、折り返しの電話で相談員さんが恫喝されてしまい、警察に話したほうがいいですよと言われたものの警察なんてまったく話を取り次いでくれなかった。新宿警察署のアホ相談員はアテにならない。


弁護士さんから話を聞いて、宅建法という法律があるのだがそれに違反しているのではないかとの見解だった。それを話したんだけど、『宅建業者に属してなくて入り込みたくても入れないんですよ…』と言われてしまった。都でも介入できないのか…なんたることだ。


その間、自分は都の消費者生活センター(飯田橋)経由でスマイルとのやり取りを担当の方から電話で聞くことで話は聞いていた。だが、悲しいことは現実のものとなってしまった。9月半ばのことだ。自分は部屋の荷物をしきりに心配していた。そしてその経緯を教えてもらったのだが、

「荷物は…もう処分してしまったそうです…」


腰の力が抜けて、その場に座り込んで泣き崩れてしまった。大切なもの、生活のすべてが勝手に奪われてしまった…。自分にも非はあるとしても、何のために…。茫然自失もいいところだ。今でも正直、言葉は見つからない。

そして自分はそのころ、法テラスの無料相談で「裁判に持っていったほうがいいのでは?」と話を受け、周囲の協力を得てサイトを印刷した。そこで吃驚したのが自分が締め出された場所が新しい物件情報としてすでに登録されていたのだ。28日から住めますって、なんじゃそりゃ。


その間、自分は福祉にも頼った。もう揶揄されようがそんなの関係ない。住所を置いたところの福祉事務所に行って今回の事態を話した。事務所で担当してくれた人はスマイルで被害に遭ったという話も聞いていたらしく、自分の話に耳を傾けてくれた。荷物を奪われる前になんとかならないかと福祉での緊急融資の話も聞かせてくれた。そのための書類も用意してくれて自分も準備したのだが、そのころに処分の話を聞いたので間に合わなかった。


自分はその間、本当に短期間だが福祉の世話になって集団生活の場に身を置いた。自分は仕事もありいろんな支援もあり3週間ほどで離れたのだが、その生活の場にいる人の息子さんがスマイルの被害に遭っていたことも聞かせてくれた。自分が荷物をすべて取られてしまったという経緯を話したところ、「あぁ、スマイルだね。自分の息子も荷物を全部取られてしまったんだよ」と話してくれた。


さらに自分が用があり福祉事務所に電話を入れたところ、自分を担当している人が電話中で別の女性(この人も福祉担当)と話した。スマイルとのやり取りを伝えてくださいと話し、事後に自分の担当の人と話をしたときに、「実は電話に出た女性が担当している人の中にもスマイルの被害者がいてね…」と、自分の話にしきりに頷いていたんだと教えてくれた。


仕事もあり忙しく、考える時間も欲しかった分、連絡が今年の2月半ばと遅くなってしまったのだが、休みの日をずらして消費者生活センターに電話し、スマイルの担当の人間と面会することになった。自分が気がかりにしていた荷物の件について改めて問い質すと、スマイルの従業員はこう謝った。


「申し訳ございません、荷物はすべて処分してしまい、ありません」


納得できねぇ。だけど目の前のことには飲み込むしかなく、いっしょに面会した相談員の方に「スマイルさん、今回の事態を受けて改善するとおっしゃっているんですし、今も改善をされている最中なんですよ」と諭されても納得はいかず悔しかったが、向こうはもう和解したものと思っていたらしく、寝耳に水だったらしい。

今はこうやって生活をのんびりと送れているわけだが、今の時代を思うと、悔しさは募る。きっと自分だけではないはずだ。どこかで悩んでいる人、いると思う。

-----------------------------------------------------


ここにはいろいろな問題が埋もれています。不安定な生活を強いる日雇い派遣業者、切迫した問題が起こっているにも関わらず親身になって力にならない弁護士、タライ回しをするだけの都庁の不動産業課、違法行為の可能性があるにも関わらず事件化しない警察、裁判を提起すればとアドバイスするだけの法テラス、個別の事案であっせんはするけれどもわずかな示談金でお茶を濁す対応しかしない消費生活センター。
ぎりぎりのところで福祉事務所がセーフティネットとして働いているのがせめてもの救いです。


その原因を作りだしたスマイルサービスの行為は、まさに生活破壊そのものです。入居者の荷物を勝手に持ち出し、あろうことか本人の承諾もなく勝手に処分する。これが法治国家の出来事でしょうか。荷物を持ち出されたことで、持病のための錠剤も飲むことができない。スマイルにより生活の基盤を奪われ、心にも傷を負い、体調も崩すことになった。彼はもしかすると死ぬかも知れなかったわけです、大げさにではなく現実的な問題として。スマイルサービスは明白に生命を危険に曝しています。


このような業者に人の生活を支える不動産業をやる資格はありません。





2008-08-22 07:44:28

Cさんの被害 (b)無断侵入(c)鍵交換(d)荷物撤去(e)荷物処分

テーマ:スマイル・バジリカ被害

AERAの記事を見てご連絡いただいた方です。


ご本人から当時の気持ちや経緯を綴ったメールをいただきましたので、承諾を得た上でこちらのページ で公開します。
詳しくは当人のメールを読んでいただきたいですが、簡単に下記にまとめます。


平成19年夏ごろ入居し、家賃は57000円だった。

平成19年9月分の家賃を払えず、9月3日に鍵交換された。

区の消費者センターや警察、都の不動産業課に行くも相手にされなかった。

9月中旬、都の消費生活センターに行った。
9/18に消費生活センターの担当者から荷物は処分されたという連絡を受けた。

そのころには業者のHPに自分の住んでいた部屋の入居者が募集されていた。

(以降消費者センターとスマイル側で交渉した様子)

納得できなかったので、平成20年2月に再度消費生活センターに連絡。

2月半ばにスマイル側2名と消費生活センター担当者を含めて三者で面談した。

その際、平成19年9月分の家賃や違約金や荷物の撤去費用、保管料なども請求されたが、当然ながら拒否した。荷物処分については謝罪を受け、わずかながらの示談金を受け取った。

Cさんが処分された荷物は、彼が部屋に置いていたもの「すべて」です。この中には、一切の家財道具を含めて、印鑑や通帳、契約書、持病の薬、それに実家から持ってきた大切な品なども含んでおり、まさに字義通り「すべて」です。彼は、そのことで昔の友人との連絡先が分からなくなり、物だけではなく、人とのつながりも奪われています。


自分の持ち物すべてが破棄されるという事実。これまでの自分の築いてきたものすべてが失われる。このことをどれだけの人が想像し、受け入れる事ができるでしょうか。


まさに、想像を絶した悪質な業者であることがおわかりいただけるでしょう。
このような業者がいまだに平然と営業を続けています。
そのことの異常さにもっと多くの人が気づくべきではないでしょうか?








2008-08-22 07:27:40

Bさんの被害 (a)違約金支払い(b)無断侵入(c)鍵交換

テーマ:スマイル・バジリカ被害

こちらもビラを見てご連絡いただいたBさんの被害です。


平成18年11月にスマイルの物件に入居し、家賃は58000円だった。

平成19年8月、28日が家賃の支払い日だが、銀行に行く時間がなく家賃の支払いが翌日になった。

この間、何の連絡もなく、平成19年9月5日ごろ、仕事が終わって帰宅するとドアが開かなかった。ドアには「至急連絡ください」といった紙切れが挟まっていた。その日は、近所の友人の家で過ごしたが、着替えや風呂に入ることがができなくて困った。

翌日、業者に電話すると「賃料が遅れているために違約金が発生している。違約金の支払いがないために鍵を交換した。違約金を支払って振込用紙を持って店に来てください」と言われた。要求通り、家賃10%の5800円+施設再利用料15750円=21550円の違約金を振り込み、明細を持って来店し、新しい鍵を受け取った。

部屋に入ると、開けていたはずの窓が閉められており、部屋の中にまで入られていることがわかって怖くなった。


これは、(a)違約金支払い(b)無断侵入(c)鍵交換の被害が重複している実例です。
後日、Aさんは違約金を取り戻せると知って、内容証明を送り、違約金の返還と謝罪文、内訳の提示を求めたところ、相手は指定口座にAさんがこれまでに支払った3回分の違約金である64650円を振り込みましたが、謝罪と内訳の提示には応じませんでした。


つまり、違約金の支払いがないことを理由として鍵を交換し、その後、結局、鍵交換の理由となった違約金を返還してきています。いったい鍵交換はなんだったのでしょうか。そもそも該当の違約金条項自体が違法なわけで、違法なことを理由としてさらに違法行為を重ねています。まったく意味がわかりません。


(写真はバジリカスマイル物件のドアの内側に貼ってある振込期日を指定したシールです。)
振り込み期日








powered by Ameba by CyberAgent