やべー、家賃が払えないって場合
テーマ:家賃が払えない!!今月分の家賃が払えそうにない!!やっべー!!となったときはどうすればいいのでしょうか。
ここで、その対処法を書いておきます。
まず、店に行く必要はありません。
電話で「〇日までに支払います。」とだけ伝えればいいのです。
できるだけ早く払った方がいいですが、それ以上の交渉をする必要はありません。
また、従業員が家に来ても相手にする必要はありません。
以下でその理由を書きます。
スマイルサービスは、家賃が払えないと申告した入居者に対して、店頭で合意書(実質的な解約書)を書かせています。
あるいは、家賃が未納である入居者の自宅へ、支払い期日(28日)の数日後に押しかけ、該当文書を書かせています。
以前、連絡をくれた方からその合意書の提供を受けました。
↓がそうです。
読みにくいの文字に起こしておきます。
「合意書
私○○は(以下「甲」と言う。)株式会社スマイルサービス(以下「乙」と言う。)と別紙 賃貸借契約書(以下「本契約」と言う。)にて締結した本契約を本日、平成〇年○月○日にて合意解約する事を確認し下記の通り定め、解約するものとする。
1.甲は乙に対し未払い賃料等、金○○〇〇〇円を平成〇年○月○日迄に支払う事を約束する。
2.甲は乙に対し室内の残置物、荷物に対し、保管料として上記の支払い約定日以降、保管料相当額を支払うかまたは廃棄処分のどちらかを選択するものとする。
3.甲は乙に対し、残置物、荷物の対応について、廃棄処分をお願い致します。
※約定日にお支払いが有る場合には、保管料相当額については免除いたします。
以上」
最初の期日と1の期日は同じです。たいてい、翌月の5日あたりまでを要求するようです。
文章が一部不明確ですが、簡単にまとめると、約束した支払い期日に未払い賃料を払えない場合は、その期日をもって賃貸借契約を合意解約する。さらに、該当期日以降は荷物を撤去処分されても仕方がない、保管料も支払う、という内容です。
なので、「合意書」というより、実質的には「解約書」です。
この契約書にサインして、支払い予定期日を過ぎてしまっても支払えない場合に、実際にスマイルは鍵交換や荷物撤去を行っていました。さらには荷物の移動費や保管料も請求していました。
本来であれば、家主が契約解除を図る場合は、解約申し入れから6か月経たねば有効にはならず、しかも、家賃滞納が数ヶ月以上に及び信頼関係の破壊が認められない限りは契約解除はできません。そのためには、きちんと契約解除の通知をした上で、裁判所に提起し明け渡しの判決を出さねばならないのです。数日や数週間遅れただけでは、契約解除の判決を出すことは到底できません。
そのような手続きを踏まない限り、借主はずっと住み続けることができます。
借主は法的にとても保護されているのです。
そうした法的手続きを回避するためにスマイルサービスはこのような実質的な解約書を書かせています。
であるとすれば、答えはすでに明らかです。
こんな解約書を書く必要は一切ありません。
書くことによって、相手に契約解除の根拠を与えてしまうことになり余計な法的問題点を増やすだけです。わざわざ相手に有利になりうる根拠をこちらから与える必要はないのです。
逆に書かなければ相手はなにもすることができません。
また、このような解約書があったとしても、なんの連絡や承諾もなく鍵を交換し、承諾なく荷物を持ち出すといった行為(自力救済)は認められません。解約したというのであれば、賃借人が自分で鍵を渡し、引っ越し業者を呼んで出ていくのであって、解約書があるからといって法的手続きに則らず、勝手に賃貸人が自分の被害を自力で回復するために部屋から追い出していいという根拠にはなりません。
確かに、家賃が払えないというのは負い目でもあるし、相手に申し訳ないからなんとか待ってほしいと懇願し、相手の主張する条件を飲んでしまいがちです。この解約書にサインすれば待ってもらえるのだとすれば、ついつい書いてしまう心理も働くでしょう。
スマイルはそういった負い目に付け込み、借主に法的知識がないことをいいことに、恫喝的な営業を行ってきます。
しかし、すでに書いたように数日や数週間遅れただけで解約する、出て行かねばならないというのは明らかに不合理です。不利な条件交渉をする必要は毛頭ないのです。
なので、たとえ家賃が遅れそうになっても、店頭に行くことは絶対に避けましょう。
店頭に行けば、相手はこの合意書に書かなければ待てない、出て行ってもらうことになると絶対に譲りません。
そんな根拠のない恫喝に応える必要もないし、交渉する必要もありません。
せいぜい電話で「家賃が遅れるから、待ってほしい」と伝えるだけでいいのです。
それ以上のことを伝える必要もありません。
家に従業員が来たとしても相手にせず、不合理な解約書にサインすることはできないと毅然として拒否しましょう。
単に追い返せばいいのです。
もし不安である、疑問があるといった場合は遠慮なくご相談ください。
連絡先は
nosmileact@gmail.com
です。
ではご連絡お待ちしております。