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金正日総書記 また健康悪化説 韓国紙
【ソウル=水沼啓子】北朝鮮の金正日総書記(66)が3週間以上公式の場に姿を現しておらず、健康悪化説が再び広がっている。6日付の韓国紙、朝鮮日報が報じた。
金総書記は8月14日、朝鮮中央通信が「第1319軍部隊を視察した」と報じて以降、公式の場に姿を見せていない。
朝鮮日報によると、韓国政府の情報筋は「1週間前ぐらいに中国の医師5人が北朝鮮を訪問したまま、まだ戻っていないという情報がある」とし、「他の北朝鮮の高位クラスの要人を診療するために北朝鮮を訪問したことも考えられるが、金総書記の可能性もある」と話した。さらに「9日は北の建国60周年の記念日だが、金総書記が姿を現さなければ健康に問題がある可能性が高い」という。
金総書記は建国50周年と55周年の際は行事に出席した。現在、糖尿病と心臓病などの持病があるとされるが、「心臓手術説」が流れた昨年5月にも1カ月ほど姿を消した。今年5月末には「事故説」も出た。
これに対し、韓国政府当局筋は「建国60周年の準備と核問題などで公式活動を減らしているのではないか」と分析。情報機関「国家情報院」は「金総書記の健康に問題があるという情報はない」と否定しているという。