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【衝撃事件の核心】北の女スパイ その切り札は「魅惑の媚薬」 (3/4ページ)
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ただ、「保衛部から『仙台に脱北者が多い』と指令を受け、重要情報を握った脱北者を探していた」とも供述しているといい、供述内容が二転三転していることから日本の公安当局は情報収集と確認作業を慎重に進めている。
「人間のクズだ!」
北朝鮮の官製メディアは事件後、しばらく沈黙していたが、今月3日に祖国平和統一委員会報道官談話を引用し、「南朝鮮(韓国)の李明博(大統領)集団(政権)が女子スパイ事件なるものをデッチ上げて共和国(北朝鮮)との対決に躍起になっている」と、激しい批判を始めた。
注目すべきは談話で「問題の女子スパイとは、罪を犯して共和国と人民に背を向けて逃げた人間のクズであり、彼女の義理の父だという者も、共和国にいるとき無職で怠け者で人民に背を向けて逃げた人間のクズである」と、2人を自国の出身者と認めてしまった点にある。
談話によると「女子スパイ」は、詐欺と窃盗行為で人民や国家の財産に相当な被害を出したといい、「6年の労働強化刑を宣告された」と、お尋ね者の過去は本人の供述と一致する。
大韓航空機爆破事件の金賢姫元死刑囚を「そんな奴、いない」とシラを切った一大キャンペーンとは大きな違いだ。
カギを握る秘薬
摘発の一報を伝えた韓国のテレビニュースでは、元被告から押収された、ある錠剤が映し出されていた。
「天宮百花」、英語名は「Queen’s Appeal」。
ネーミングに加え、天女をイメージしたラベルのイラストも妖艶(ようえん)な雰囲気を醸し出す。媚薬…。北朝鮮ウオッチャーによれば、それは北朝鮮版バイアグラとしておなじみのクスリだという。