とある休日

テーマ:二人の日常 2006-10-25 09:11:30

夜、店が終わって、飲み会をしていたケイと南のゲイのまさお君の店で待ち合わせた。店に着くとケイは先に来ていた。

ニューハーフに少し飽きて、最近ゲイバーにハマっている^^;


「お疲れ~」と、ケイとまさお君。

カウンターには27,8ぐらいの男性が一人。この子がスッキリとした品を感じさせる顔のいい男だった。
まさか、ゲイじゃないよね?と、勝手に思う私^^;


まさお君は贅沢で、高級な食べ物好きだ。付き合う相手との、恋愛感情の差で求める物が違うらしい。自分が大好きな相手には、我が侭は言わない。尽くしに尽くしまくると言う。でも、それが相手には重くなって、別れを切り出されるらしい。反対に自分が惚れられてると感じると我が侭が爆発するのだ。そんなの、相手はたまらないよね(>_<)それで結局、付き合いは長くは続かない。


彼は、都内の高級住宅街に両親と住んでて、数年前まで転勤で大阪にいた。転勤を終えて、東京に戻ったのだと言う話だ。
お坊ちゃんかな?そんな雰囲気を醸し出している。
「大阪はどうだった?」と、私。
「好きでしたよ」
「お仕事で来てるの?」
「いいえ、今日は代休で土日にが休みだから、ちょっと遊びに」
「そうなんだ。親と住んでるんだったら楽でいいじゃない」
「そうでもないですよ。連れ込めないし」
彼もやっぱりゲイだったことを悟る私。。勿体無い。。女にモテルだろうに、こんないい男が。とほほ(/_;)


「そうよね。私なんて母親と姉に、カミングアウトしてるからどうってことないけど、親が居る家に彼を連れ込むわけには行かないわよね」
「お母さんは知らないの?」と、私。
「言ってはいないけど、帰ったら部屋掃除してて、枕の下に雑誌引いていたんだけど、カバーが取り替えられてから知ってると思う」
「それじゃあ、友達って男性を家に連れて行くわけにもいかないね?」
「そうなんですよ。だから、一人暮らししたいんです」

「出会いが欲しいわ」と、まさお君。
「誰か紹介してよ」と、あのいい男が言う。

「どんな人がタイプなの?」と、まさお君が聞くと「こんな人」と、写メを見せる彼。とある有名大学のラクビー部員だという。
「付き合ってるの?」
「ううん。僕が好きなだけ」

神様はもう少し考えて、おちんちん付けてあげればよかったのにね。
いらない子におちんちんつけて。。
まさお君、その彼、ケイまでもが女の子に生まれたかったというんだからね。

「ケイが女の子なら、すご~く可愛い子になってたと思う」と、根拠のないことをいうケイ(ーー;)

でも、きっとあとの二人も同じことを思っていることだろう(-_-;)


ラグビー部員の話を聞いて、またもや、勝手に相手を想像する私^^;
「タレントで言えば誰が人気あるの?」
「ケンドーコバヤシよ」
「そうなの?」
「……?」ケイは知らない。

ケンコバはゲイに絶大な人気があるらしい。
ゲイの人の好みは私には理解できない。。
ケンコバが悪いって言うのじゃないけどね。
男前やハンサム顔にはあまり人気がないみたいだ。

「彼のどこがいいの?」
「う~ん、総合的にかな?バランスが取れてる」ってことらしい。
「彼はゲイなの?」
「違うみたいよ」と、まさお君。

そこに、彼の携帯がなって話し終わると、夜の南の町に消えて行った。


「あのね、来週お見合いするのよ」と、まさお君。
「誰と?」
「出会い系で知り合った人と。京都に会いに行くの」
「来てもらえばいいじゃない」
「来てもらって、嫌だったら断りにくいでしょ?私が行って嫌だったら帰るって、帰ってこれるからその方がいいの」
「なるほど。それもそうだね」

「写メ交換したり、メールを何度もやってるんだけど、その彼なんか貧乏臭いのよね」
「それはダメだよ!無理だよ。私は貧乏臭いとか品がない人ってダメ」
「でしょ?そう思うんだけどね」
「そういうのって、結構育ちが関係してるよね?染み付いてるって言うか、ねっ。品はなくてもいいけど、下品は許せないなぁ」
「そう、そう。るみかがそんな考えだから私と合うのよ」いつの間にか呼び捨てにされている(^^ゞいいんだけどね。


そこに、キャバクラ勤めを終えた、キレイな女の子が入ってきた。この子が全く品のない子だった。まさお君は女の気持ちが分かるので女性客も多い。彼女の愚痴を散々聞かされていた。彼女は他にお客さんがいるのも構わず、大きな声で愚痴り続けていた。

ケイと私は不愉快な気分になり呆れて顔を見合す。

ママの悪口も出だす。私はママに嫌われているというのだ。嫌われて当然!自分の容姿に絶対的な自信を持ってるだろうけど、性格は最低だ!ストレスが溜まるのは分かるけど、あんただけがこの店に来てる客じゃないないのよ!そんなことに、少しも気遣うことができないなんて、自分がしてることだけを前面に押し出して、自分ができてない、していないことに全く気づいていない。どれだけ、キレイでもそんな人間が人から好かれるわけがない!と、思わず言いそうになるのを抑える私。


しかし、お口チャック。。
キレイなお顔を両親から貰ったのに勿体無い。


翌日、二日酔いで目が覚める。お昼だ。
「るみか、リベンジ行かないと」スロットだ!ケイはそう言うけど、私はそんな元気はない。


とりあえず起きて、ランチだ。今日は久しぶりにペペロンチーノを作った。

食べ終わって、洗濯機を回している間、週間漫画を読む。テレビを見ているケイがマッサージをしてくれる。

「今日は何もする気になんない」
「ダメだよ!取り戻しに行かなきゃ」と、ケイ。
私はそんなことを言ってるのではない(ーー;)
掃除や片付けなど、ケイに取ってはどうでもいいのだ。

でも、それがいい♪

私は男が細かいことをいうのが嫌い。
普段はちゃんとしているから、基本的にケイがお休みの日は、酷く汚れてない限り掃除はしない。休日は女も休みたいよね。

キッチンでタバコを吸っているケイが、ごそごそと何かしていた。覗きに行くと、食器を洗ってくれてた(>_<)
「洗ってくれてるんだ!」
「るみか、しんどそうだからたまにはね」
「ありがと」
こんなケイの優しさ思いやりが、すごく嬉しい♪

ケイと出会って良かったと今更ながら思う瞬間だ。
出合って2年も過ぎたのに、未だにこう思えることが沢山ある。

その度に、別れて約10年も経つのに元夫のことが脳裏をかすめる。食事が終わって、テーブルの上を片付けて、ほっと一息ついてると元夫は不機嫌になった。すぐに洗い物をしないと気に入らないのだ。かといって自分からすることなど皆無だった。

休日は、私がゆっくりと寝ていると「いつまで寝てるんだ!」と、怒り出す。何かを一緒になんて考えられない人だったなぁ。。
大した事でないのに「どうするんだ!どうするんだ!」と、私を責めた。
ケイはというと、私がどうしよう?と思うことでも「こうすればいいよ。これで大丈夫でしょ?」と、躊躇もなく先に提案してくれる。

だから、私は本当に悩みが少なくなった。悩んでなくても、ケイに話せばいいのだから。


まっ、男も女も相手次第ってことかな?……。


モラハラ本と日常

テーマ:ブログ 2006-10-24 13:32:52

この頃、詰め物が取れて歯医者に通院していた。そこの先生が若くてすごくいい男。マスクで顔のほとんどが隠れおり、二重のくっきりした目が強調されてハンサムに見える。彼がその姿に絶対の自信を持っているのがよく分かる。どうして、って?話す度に私の目を見て、視線を逸らせないから。そんなに目を見て話さんでもって、思ってしまうぐらいだ。

ヘアースタイルは、最近テレビでよくやっている、ホストの男の子達のようだ。おしゃべりも上手い!彼はすぐにでもホストクラブで働けそうだ。彼は歯医者もサービス業だと捉えていると思う。

患者に納得が行かないようなことがないように、不安を抱かせないように細心の注意を払っているのが見て取れる。ここには受付兼助手の女性がいる。この子の目がまた綺麗なのだ。なんて綺麗な目をした子だろうって思った。マスク姿だけどね。

ところが、今日、彼女のマスクを取った顔を見た!行った時、今日は目の綺麗な彼女は居ないんだ、と、思って受付をしてもらい、目の前の大して可愛くもない女の子を見た。


えっ?うそ?あの子?

そう、あの目の綺麗な子だったのだ(>_<)マスクは人を惑わすね?綺麗な子だなぁ、とは、思ったけど、マスクを取ってみないと分からないよなぁ、とも思ってた。でも、ここまでギャップがあるとねぇ。。

目の綺麗な彼女はマスクを取ると何の変哲もない、どこにでもいそうな子だった。とほほ。。だから、先生もマスクを取らないとホントにいい男かは分からないね。

勝手に思って、想像して失礼だよね私^^;
すみません。。<(_ _)>

さて、夜、ケイは先に帰っていた。
私がうちに帰って、歯医者の話をしてあげた。
「ケイの方がステキだよ」と、言ってあげると下を向いて照れた(>_<)
キャ、可愛い♪
「照れくさい?」
コクリと頷くケイ。。

テレビを見てて、私が「この人男前じゃない?」ってケイ言うと「そう?」といつも言う。そして「じゃ、どんな人が男前なの?」と聞くと「ケイ」って言う、ナルちゃんケイなのに、照れるな!

ケイが「離婚裁判 モラルハラスメントからの脱出とモラルハラスメント人を傷つけずにはいられない」の二冊を買ってきた。
離婚裁判は、私が帰ってくる前にすでにケイ読み終えていた。
少しお酒を飲んで、お風呂に入って、眠いというケイを先に寝かせて読んだ。

読み進んで行くと、私が想像していたような内容の物ではなかった。


私の感想だけど、イマイチな内容で面白くもない。

妻が超エリートのモラハラ夫と裁判で争うんだけど、あまりにもすっきりとまとまり過ぎててリアルさにかける。

そもそも、設定人物に超エリート夫を使うのがリアルさにかける原因だと思う。どこにでもある普通の夫婦にすれば、もう少しリアルさが出せたんじゃないかな?などと評論家の様なことを思う私。。

大体、男が加害者で女が被害者だ。逆もかなりあるはずなのに、ネットで探しても本を探してもない。なので、私が書いてみようか!?なんて、思ってしまう。

モラハラの被害者だとさえ気づいてない人も多いらしい。
ケイに「まだ、彼女の呪縛から解放されてないところがあるんじゃないの?」と、聞いたことがる。ケイはの答えは「そうかもしれない?」だった。私が、なぜそんなこと聞いたかと言うと、散々酷い目にあわされてきたケイなのにイマイチ彼女に対して非情になれてない気がするからだ。

ケイは悪くないのに、洗脳され変な罪悪感を持っているように思う。ケイは罪悪感は全くないというが。でも、未だに彼女のマインドコントロールから解き放たれていない部分があると言う。

それは分かるような気がする。

20年近く洗脳され続けてきたんだもんね。

そして、精神科医が書いた、もう一冊の本を読んだ。この本は、かなり参考になった。
モラハラについて、細密に詳しく書かれている。でも、でも、本自体が厚くて内容が奥深くてケイ達のパターンをどの様に当てはめれば良いか悩む(/_;)

まとめるのが、ホント大変。。
読んでてどうしようか?途方に暮れた。

モラハラはまだ日本の裁判では、ほとんど取り入れられてない。そんなことを思うと、逆に彼女から精神的DVを受けていたとした方がいいのかもしれない。迷うところだ。多分、先生はモラハラを主張するのは止めた方がいいと言うんじゃないかな?

はぁ~悩むなぁ。。

そこで、このことは一応置いといて、陳述書にかかろうと思う私であった。彼女の反論書を見ないことにはね。

ふぅ~、一週間って経つのは早いけど、やっぱ二ヶ月(次の裁判日)は長い。。

モラハラにたどり着く

テーマ:離婚訴訟 2006-10-24 10:09:42

20年以上前、彼女が流産した時に慰める為に言ったお姉さんの言葉を未だに根に持っているのだ。そのことも、書かれていた。
20数年も、ここまで人を恨んだままでいられる執念深さが怖い。ケイ側にすれば、ここまで恨まれる覚えは何もないのだ。その電話を最後に一切交流していないしね。

このことを彼女は「招待状を送り返したのはケイが何度も送り返せと言ったので、仕方なく送り返した」と、主張している。でも、そんなことは手紙に一言も書かれていなし、これを見れば彼女の意志でこんな形で送り返したのが一目瞭然である!

また、一つ彼女に不利な証拠が出てきた。彼女は、まさか、お姉さんがこれを取っておいたなんて思ってもいないだろう。バカだなぁ。

人に歪んだ怒りを向ければ、時としてその怒りが何倍にもなって跳ね返ってくることがある。まさに、今はその状態だ。長年彼女の好きにさせて何も言わなかったケイ一家の怒りが爆発したのだ。私の怒りも伴って、雁字搦めになっていることだろう。

でも、彼女は反省することなく、自分が悪いなんて思ってもいないのだ。自分を蝕んで行ってる事に気付きもせず、更に、怒り、恨みを増幅させているのだろう。

本当に、哀れな人だなぁ。。

そんなことを考えながら、ケイの横に潜り込んだ。

嫌な夢を見て、10時頃に目が覚めた。どんな夢だったか思い出せない。でも、嫌な夢だったのは覚えている。起きて、キッチンでタバコを吸ってるとケイも起きてきた。

「すごいね!あの手紙」
「うん。きっと、ケイは人質の様なものだったんだと思う」
「何の?」
「奴の恨みを晴らすための。両親や姉貴達は、奴達に何か言うとケイが何かされるんじゃないかと思って、何も言わなかったから、奴はそれを見越して、付き合いをしないって言ったんだよ」
「なるほどね」
「ケイに精神的虐待をするのが、姉貴達への復讐だったんじゃないかな?」
「えぇーそんなことする?」
「奴はするよ。ケイに意地悪して働かせて自分達は一生楽に暮らそうと思ってたと思うね」
「それはそうだと思うけどね」

「あの袋がすごいでしょ?」
「うん。最初なんでikariの紙袋なの?って思ったけど、すぐに怒りにかけてるんだって分かった。お祝い事だと分かってて、あんな袋で送り返すなんてホントに酷いね」


ケイの裁判のことが気にながらも、穏やかな日々が過ぎていた。でも、この頃色んな訴訟や判決が気になっていた。

次回のケイの裁判までに出来ることはないか?と、模索する私。そして、たどり着いたのがモラルハラスメントだ。反論書で、彼女がモラルハラスメントの加害者だと、書いたことがある。それを、もっと具体的に主張できなか?と、ネットで探す。

検索の結果、奥さんが被害者で元旦那がモラハラ加害者のHPに辿り付いた。このHPには克明にモラハラのことが書かれていた。それを食い入るように読んだ。

そのほとんどのことがK達に当てはまっていた。モラハラ加害者は、ごくありふれた普通の家庭や愛情豊かな家庭に育った者は少ないらしい。自分の育った家庭環境が悪くトラウマを抱えてる者が多いという。モラハラ加害者は、自分と向き合うことを避けて生きる。なので、反省や自らを振り返ることはしない。自分が常に正しくて、自分がルールブックなのだ。


どんな時でも、悪いのは自分以外の誰かなのだ。自分という人間を知られるのを恐れているが、自分が育った家庭が理想とは違ってたので、理想の家庭を築こうとして結婚するらしい。彼女の家庭は、幸せなものでなかったらしいとケイに聞いている。だからと言って、モラハラの加害者になって良いはずがない。

父親は外に愛人がいたようだ。でも、今までの婆さんの話をケイから聞いてるけど、あの婆さんじゃあ、仕方ないかも?と思う。婆さんもモラハラ加害者じゃなかったのかな?夫の命日に、お寺さんに来てもらって法要する訳でもなく、お墓参りさえしないんだから異常だよね。夫にそれほどの憎しみを持っているとしか思えない。死者を敬えないっていうのが、婆さんの性格や考えを物語っている。

読んでいるうちに、彼女はやっぱりKに熱烈な愛情があった結婚したのではないと思った。ケイを自分の理想どうりの人間にしようとし、純粋なケイはまんまと彼女の思惑に嵌りそうになった。しかし、正常な考えを持ったKは、彼女の異様さやおかしいことに気付き反発する。

ケイが思いどうりにならないと悟った彼女は、息子君の躾に悪いと言いケイを引き離し家庭内別居という形を取った。モラハラの加害者の特徴を読むと、彼女は躾に悪いとかではなく、自分の内面を知られるのが恐くて、そんなことをしたのだと私は思う。
それに、ケイから息子君を引き離せば、幼い息子君は自分の思いどうりに躾けることができる。理想どうりに育つかは別にしてね。

モラハラ加害者が、一番厄介なのが物事の全てを正当化し加害者だという自覚がないことだ。被害者が悪いから私はこうするのだ、と、いうのが加害者の論理なのだ。自分がしていることだけが先行して、原因と過程と結果を考えようとしないのだ。
彼女はケイのことをあることないことを交えて、如何にケイが悪いかを羅列する。ケイに精神的虐待をしているなんて、まるで思ってないのだ。

また、モラハラ加害者は人の痛みに鈍感で、自分の痛みには異様に敏感でどれだけ傷ついたか言い募る。これも彼女そのものである。ケイ家族の痛みには無反応なくせに、昔自分が言われたことは、悪意に取り未だに根に持っている。

彼女はモラハラの加害者に違いない!そして、モラルハラスメントの本をケイに買ってくるように言った。
次回の向こうの反論次第で、次はこっちはモラハラを主張しようと考えている。。

お姉さんから届いた手紙

テーマ:離婚訴訟 2006-10-24 09:49:58

ネットでケイのようなパターンはないか?離婚相談を検索して見た。あるサイトで知ったのだけど、DV法って凄いね!それが出来たのは知ってたけど、内容を把握していなかった。皆さんは、ご存知かな?本当に旦那にDVをされている人には良い法だと思うけど、内容があまりにも一方的過ぎる。

夫と別れて親権が欲しいとか慰謝料が欲しいが為に、DVを受けていると行政に駆け込み、悪用されている例がかなりあると言うのだ。例えば、暴力を振るったことなどない夫をワザと怒らせて、頬の一発でも叩かせて警察を呼んで、夫を罪人にしてシェルターに駆け込むとかね。それを手助けする業者があると言うのだから驚きだ!

DVなど全くないのに、夫をDVに仕立てたりもするの。この法は証拠が要らない上に、DVがあったことを調べることもしないと言うのだ!その上、子供が父親と暮らしたいと言っても、母親の言い分が通り親権は母親に行くのだ。私が見たサイトの男性は、暴力など振るったことはない。小学生の息子君はお父さんと一緒に暮らしたいと言うが、一審で認められずに上告している。子供に食事さえちゃんと食べさせないような母親なのに、こんなことが罷り通っているのだ!

こんなことってある?このサイトを見て、怒ってしまった!

それで、ケイがお姉さんから送ってきた、お香典を持って彼女と接触するのは良くないのじゃないのか?と思った。何もしていないのにDVなんて言われたら敵わない。向こうは、ケイが児童虐待者でDVだと主張している。DVに強い弁護士なら、ケイがお香典を持って行った暴力を振るったなんて言いかねない!

ただ救われるのは、ケイから訴訟を起こしているし、もし、仮にケイがDVであったとしても彼女は今までそれに対して何の行動も起こしてないし、答弁書で彼女が主張するDVは辻褄が合わないから良いけどね。

でも、今、会ってしまったらこの時ばかりと虚言しかねない。

そして、夜、先に帰っていたケイにDV法の話をした。
「そんなのおかしいじゃない!」
「おかしいよね?でも、それが罷り通っているのよ。だから、行ってもいいけどレコーダ買って持って行くべきだね」私は、レコーダーを持ってるけど、古い物なのでかさ張って使いずらい。
「日本も終わりだね」
「そうだよね。でもね、本当にDVの旦那さんがいる人にはいい法だと思うよ」
「だけど、証拠もなくて調べもしないんでしょ?それっておかしいよ」


「うん。言われてみれば証拠を出せないことはないよね?会話をレコーダーに取るとか、暴力だと痣が出来てそれを写真にとるとかねぇ」
「でしょ?」
「そうだよね。でも、彼女が居る家に行くのはいいけど、一応、電話して先生に聞いてみれば?先生はKちんの代理人なんだから、お香典、先生に託して要らないと言うのなら、渡さなくていいですって言えば?」

「やっぱ、行かない方が良いかな?」
「うん。私はそう思う。お線香をあげたいケイの気持ちは分るけどね」
「じゃ、先生に電話してみるよ」
「そうした方がいいと思う。代理人の先生の耳に入れないで勝手に行動するのは良くないと思うよ」
「そだね」

アメリカではDVを主張しても、裏付けを取ったり調査したりした上でDVと判断される。これが正当だよね。

一方の言い分だけでDVだとされるなんて、こんなことがまかり通る日本って、おかしいとしか言いようがない。
DV法改正してよ、この立法に携わった皆さん。不条理だ。。


翌日のお昼過ぎにケイのお姉さんから封書が届いた。お香典と切り取られた結婚式の招待状が入っているのだろう。そのことを、すぐにケイにメールする。

電波の受けが悪かったのか?返信がない。
3時過ぎに「先生とやっと、連絡が取れました。やっぱり行かない方が良いとのことでした。るみか、いつも、ありがとね」と、あった。あれ?私が送信したのまだ受けてないのなかな?と、思う私。こんなことがたまにある。電波状況でね。

やっぱり、行かない方が良かったんだ!と、自分が言ったことが正しかったことを再認識した私であった。

多分、婆さんも彼女もケイ側からのお香典なんて欲しくもないだろう。。それを無理にすることもない。気持ちなんて通じないんだから。

夜、店が終わってうちの近くのスナックNでKと待ち合わせて、飲んで歌って3時頃に帰った。

ケイは先に帰って、お姉さんから届いた郵便物を開けて見ていた。
「ケイもうダメ。寝るぅ~」と、よっぱのケイはお布団に潜り込み先に眠ってしまった。
ケイの了解を得ていたので、封書の中身を見た。

まず、結婚式の招待状がKの名前を除いて、息子君と彼女の名前が書かれている部分、つまり封筒をほぼ半分に切っていた送り返していたのだ。私はケイの名前を書いた部分を送り返したと思っていたけど逆だった。

それに手紙が添えられてた。
「言いたいことは山ほどありますが、おめでたい結婚の時に、互いに不愉快な思いをする必要はありませんので申し上げることはさしひかえさせて頂きます」と、あった。おめでたいことを分かっているにも拘らず、封筒を切って送り返しますか?言ってることとやってることが違うよ!

また「こちらににある○○家は初めから存在しないものとして下さい。電話も迷惑です」と最後に書かれていた。

はぁー?って感じだ!


あんたはいいだろうけど、お姉さんにすればケイは可愛い弟だよ!

驚いたのは、彼女が送り返した時の袋だ!
ikariスーパーって、ご存知かな?関西では結構増えてきているスーパーで、白地に黒の長方形にikariの文字が白抜きされてるのが、幾つも印刷されている袋なのだ。


ikari=怒りをかけているのだ(ー_ー)!!
ホントに恐ろしい人だ!それを見て背筋が寒くなる私であった……。

息子の話

テーマ:離婚訴訟 2006-10-23 09:32:51

この日は、朝は何ともなかったのに、夕方前頃からお腹の調子が悪くなって店に行けずだった。
ケイは、事故かなんかで電車が止まったらしくて、動くのを待っているのもなぁ、と、会社の人と飲んで11時半頃帰ってきた。

着替えを済まして、キッチンでタバコを吸う。
「今日ね、婆さんが亡くなったこと姉貴に電話したの」と、ケイ。
「お姉さんなんて言ってた?」
「夫婦仲と、お婆さんが亡くなったのは別のことだから香典送るって」
「そう」

これが、普通の感覚だよね?

「でも、直接送って、また送り返されても気分悪いだろうからケイのとこに送ってもうらうことにした。その時に、名前の部分を切り取って送り返された結婚式の招待状も送るって。保険書返さないといけないから、取りに行った時に渡そうと思ってね。それで、いらないっていうんなら、持って帰るよ」
「そうだね。お仏壇あるか、どうか?分らないけど、お線香あげてくれば?」
「うん、それもあるから行くの」

「でも、お姉さん、切り取られて送り返された招待状捨てずによく取っておいたもんだね。しかし、息子君もどうして葬儀場知らせてこなかったんだろうね?私だったら、来る来ないは別にして、知らせるけどなぁ。母親に止められたとしても、大人なんだし、それは息子君が判断ですべきでしょ?」と、思っていたことを言う私。

「ホントだよ。病院には来てって電話してきたのに」
「きっと、病院にケイを呼んだのも、母親に言われて電話したんじゃないの?彼女は危篤の婆さんを見せて、ケイが葬儀に協力してくれると思ったんじゃあないの?それが、当てが外れてケイはそのことに触れようともしなかった。亡くなって通夜にも来ないケイにムカついて、今度は息子君に知らせなくていいって言ったのかもね?」

「息子はそこまで、奴のロボットじゃないと思うけど。。」

ケイよ、目を覚ませ!
息子君はケイが思うような子じゃないよ!

「あのね、私は息子君を悪く言ってるんじゃないのよ。彼女達の行動を見て、客観的に言ってるだけだよ」

誰でも、自分の子を悪くは思いたくない。それは、良く分かる。

「ケイもちゃんと客観的に見ないとダメだよ。彼は母親に言われれば、ケイになんの断りもなしに陳述書だって書くんだよ。あの中にケイを思いやる言葉の一つでもあった?あれを読むと、感謝の気持ちもないことが分るでしょ?」


「メールでは人間は、会って話すべきだなんて言いながら、母親に言われれば断れないんだよ」
「そうだね。息子が書いたんだからね」
「そうだよ!彼女達の言いなりで、彼女の考えがそのまま浸透してると思うよ。ケイの子だから、ケイの考えを受け継いでると思ったらそれは違うと思うよ。育てたのは彼女と婆さんなんだからね。現実に葬儀の日に、ケイがメールしてから何も返ってこないでしょ?それが、彼だよ。勉学と言っても、自分が好きなことしておきながら、ケイに何の感謝の言葉もなくて、自分の思いどうりしてくれないと、メールも返してこないなんて、形は違うけど母親そのものじゃん。田舎にお墓参りに行きたいって言ってたけど、それはどうなったの?」

「何も言ってこない」
「でしょ?本当に行きたい、行こうと思うなら一人でも行くよ。子供じゃないんだから。これだって、息子君が思ったのか怪しいもんだよ。細木和子の番組を見て、先祖を大事にしないといけないんなんて言ってたって聞いたけど、息子君、家に帰るの毎日11時過ぎって陳述書に書いてたよね?だったら、彼はビデオ録画でもしていない限り番組を見れないよ。きっと、彼女が見てて息子君に言ったんじゃないの?細木さんは、常に旦那の先祖を大事にしない人は絶対に幸せになれません!って言ってるからね。自分が今更ケイの実家に行ける訳もないから、息子君に行くように言ったんじゃないの?」

「どうだろうね?」
「まっ、推測でしかないけどね」

普通の親子とは違って、彼女が邪魔をしケイと息子君の正常な父子関係を積み重ねさせようとしなかった。そんな関係なのにの思いや考えが息子君に伝わる訳もない。ちゃんとした父子関係を積み重ねてこそ、父親の思いが息子に伝わると言うものだ。ケイの息子君の行動や言動を見てると、彼に関しては、父の背を見て育ったと言うようなこともなさそうだ。

「そうだよね」
私の言ってることの、一つ一つ消化しようとする表情のケイ。。
「中3まで、母親と同じ部屋で寝てたんだよ。それだけ見ても息子君がマザコンだって分るでしょ?普通ある程度の歳になれば、父親にも気を使ったりするよ。それが、中2の時に母親が一人で寝なさいって言ったら、もう少し一緒に寝て欲しいって息子君が言うから、中3まで一緒に寝てたって、ケイちんがやめるように促した伝言メモの彼女の返事にはそう書いてたでしょ?それって異常だよ」


「彼はお母さんが好きなんだよ。好きな母親の言うことを聞かない分けないよ。幼い頃からその関係が積み重ねられてきたんだから、母親の言うことが正しくて、それに従って、今更ケイの思いを考えることもないし、理解しようとも思ってないし、そんな発想すら浮かばないかもね?」

「もう、暫くこのことから離れよう。疲れるよね」
「分ったよ。ただ、最後に一つだけね」
「何?」
「結局、息子君は母親と同じ考えなんだよ。自分の都合のいい時は、ケイは父親であり家族なんだよ。都合が悪いとどうでもいい人間なんだよ。彼女もそうでしょ?この期に及んで、答弁書で家族を連発するんだから。それも、自分の都合に合わせてね」
「そうだね。。」

私は、息子君に説教をしたくてしょうがない!
あんたが今まで何不自由なく育ったのは誰のお陰だ!
未だに好きなことできるのは誰のお陰なんだと!?

彼には、父が一生懸命働いて家族が生活できているってことを誰にも教えられずに来たんだろうなぁ。。
教えられなくても、大人になるにつけ分かるもんなんだけどなぁ。。
異常な神経と考えを持った人間に育てられて大人になると、こうなるのかなぁ。。

私は、密かにケイと息子君とを、ちゃんと向き合わせようと思っている。ケイと息子君の関係は、親子にしてはあまりにもぎこちない!ケイはケイで、息子君に変に気を使い、肝心な時に逃げている。互いに言いたいことを言い合う機会があってもいいと思う。

息子君がどれだけ偉そうなことを言ったとしても、親の脛をかじってるのに違いない!

偉そうなことを言うのであれば「大学も出て、自分の面倒も自分で見れない奴が偉そうなことを言うな!」と、私なら激怒するなぁ。
葬儀のこともそうだけど、私なら「危篤の時に来て欲しいって言いながら、葬儀場をどうして知らせないんだ!生活費も学費も母親に世話になるか自分で稼げ!私はもう知らない!勝手にしろ」と、言う。

でも、ケイはねぇ。。
何を引け目に感じてるのか?怒らないんだよねぇ。。

ちゃんと向き合える日が来るのを祈ろう
。。

落ち着かない二人

テーマ:離婚訴訟 2006-10-23 09:18:04
お昼に起きて、残りのカレーでカレーうどんを作った。
その後、息子君からの電話はない。

ケイも私も通夜や葬式に行かなくてもいいのか?量りかねていた。
良心が痛む。。
でも、どうしょうもない。

今日は何処にも出かけずに、ビデオを見て過ごすことに。
キッチンでタバコを吸いながら話す。
「これで、彼女お婆さんを言い訳に働けないとは言えなくなったね」
「そうだよ。働けばいいんだよ。家に話し相手もいなくなったんだから、パートにでもでれば気がまぎれるよね」
「うん。でも、彼女自分の親戚の人にケイちんがいないことなんて言うんだろうね?」
「海外出張で帰れないか?人でなしだから来ないかな?」

「裁判来月で丁度良かったね?」
「来月だったら、落ち着くだろうからね」

ビデオを見て、夕飯時になった。
今日は何もする気がしない^^;
ケイは外食しようと言ってくれるけど、外に出るのが面倒だ。

「何が食べたい?」
「何でもいいよ」と、ケイ。
「私は何か定食みたいのが食べたい」
「何定食?」
「う~ん、トンカツ定食とかハンバーグ定食とかしょうが焼き定食」
「いいね」
「あっ!豚肉あるし、しょうが焼き作ろうっか?野菜もあるしご飯炊いてね」
「うん」と、言うことで結局作ることに。

食べ終わって、横になってテレビを見てるとそのまま眠ってしまった。
「るみか、寝ちゃダメだよ」と、何度かケイの声が聞こえた。
その度に「寝てないよ。目瞑ってるだけ」なんて言いながら。

ふと、夜中目が覚めるとケイも寝ていた。
私はそれから眠れずに、色んなことを考えた。

彼女は、今、どんな気持ちなんだろう?

通夜に行かないケイを恨んでいるだろうか?

それとも、自分がケイにした仕打ちを悔やんでるかな?

息子君は通夜に行かないケイをどう思っただろうか?

そんなことが頭の中でグルグルと回り明け方まで眠れなかった。

10時前にケイが起きて「るみか、コーヒー飲む?」と、キスをした。
目が覚めて「いらない」と、私。
「じゃ、ポカリ入れようか?」
「ううん、ありがといい」と、起きてキッチンへ。

「奴はケイの両親の葬儀の時平気でいたのかなぁ?」と、自分の両親の葬儀の時のことを思い出して嗚咽するケイ。さぞ、辛かったことだろう。。
「平気かどうか?は、分からないね」


「でも、良心が痛むなら二度も同じことしないでしょ?彼女はそれだけじゃなくて、ケイちんの伯父さんが亡くなった時も葬儀に行かなかったんでしょ?」

「うん。そうだよね。やっぱり平気だったんだよね。平気じゃなければ、答弁書にケイの両親の葬儀の時、お婆さんが病気だったなんて、うそ書かないよね」
「そう思うよ。私だったら、行こうと思ったけどケイちんの身内との確執があって、どうしても行けませんでしたって、正直に書くよ」

「そうだよね。うそを書いたのが許せないの。でも、あんなに憎い婆さんでも、知らない顔できない」
「ケイちの気持ち痛いほど分かるよ。私だって全然関係ない人だけど、そう思うよ」と、ケイの頭を撫でてあげる。

「線香ぐらいあげに行こうと思うの」
「そう思うのなら行ってくれば?」
「息子にメールしてみる」
「行くなら電話の方が早いでしょ?」

しかし、携帯は電源が入ってなかった。
息子君も「来る来ないはオヤジの勝手だけど○○で葬儀するよ」ぐらい、ケイにメールすればいいのに!取りあえず、息子君にメールをするケイ。

「多分○○ですると思う」と、言うのでネットで電話番後を調べてかける。だけど、そこではなかった。私は、私で「もしかしたら、病院にそういう関係の業者が入ってるかも知れないから」と、病院に電話をしてみた。でも、これも分からないと言われた。

片っ端から、家の周辺の葬儀社に電話をしたけど、結局、探せなかった。探すだけ探して、見つからなかったから自分なりに納得したケイであった。

そうしている内に、ケイの携帯のメール音がなった。息子君からだった。
「通夜、葬儀と済ませました」と、それだけだ。
「葬儀場が分からなくて行けなかったけど、線香の一本ぐらいあげたかったよ」と、返信したケイ。
その後、息子君から何か返ってくることはなかった。

「きっと、奴に知らせるなって言われたんだと思う」
「そうかも知れないけど、そんなのは自分の判断でするものだよ。子供じゃないんだから」
「そうだけど」

ケイは、息子君のことを悪く思いたくないのは分かる。私は息子君を悪く言ってるのではない。客観的に見て言っているのだ。
息子君はケイに対して労わりや思いやりなど持っていないのだから。それがあるのなら、今までにそんな行動に出てただろう。
しかし、今までそんな素振りさえないの何もないのだから。

それどころか、調停の時にケイを批判する陳述書さえ提出しているぐらいだ。


ケイは、もっと息子君を客観的に見るべきだ。。

「ところでさぁ、向こうのお爺さんの、お仏壇ないって言ってたよね?」
「うん」
「お爺さんて兄弟は?」
「いるよ。次男って聞いてる」
「だったら、分家でしょ?どうしてお仏壇ないの?位牌は何処にあるの?」
「箱にでも入れてるんじゃないの?」
「えぇー!そんなことないでしょ?」
「見たことないもん。永代供養してるからって墓参りにも行かないんだから、しそうなことだよ」
「じゃ、婆さんの位牌は?」
「同じことするんじゃないの?でも、息子が気にする奴だから仏壇買うかもね」

「ふぅー」と、ため息が出る私。先祖を大切にしない人間が、幸せになんかなれないよね。。と、私は思っている。ご先祖がいて、今の自分があるのだ。

「ケイの離婚が成立して、息子君がお母さんの姓にするって言ったらどうするの?」
「いいよ。したければすれば。その為にもるみかが男の子を産んでくれなきゃね」なんのこっちゃ?でも、産めるものならケイの子供が欲しい。。

ケイは葬儀が終わったと知って、心に決着がついたようだ。

「しかし、いや~な気分のお休みだったね」
「そうだね」



姑亡くなる

テーマ:離婚訴訟 2006-10-23 08:59:46

数日後。夜、店に着くとからメールが届いた。
「非人間になりたくないから、息子からメールがきて婆さんの見舞いに行って来た」と。。

えぇーと、思っていると「もう長くないね。意識ないし。でも、見ても何にも感じなかった」と、また届くメール。

「何で行くかなぁ?」と、返信。
「憎くても、こんな時には行くんだと息子に見せたかったから」と、返ってきて、ケイの気持ちを受け止める。
「息子君にケイの気持ちが通じれば良いのにね。。もし亡くなったら葬儀はケイがするの?」
「通じなかったらケイの子じゃない。葬儀はケイはしません」

まっ、そこまで言い切るのならいいと思う私。。
このまま、うちに帰るとケイ。

店は送別会で大盛況だった。
一団体さんが入ると、満席状態になって他に来てくれたお客さんもいたんだけど入れずだ。

でも、効率よく終わって、うちの側のスナックNでケイと待ち合わせる。
掃除も終わって、Nに行くとすでにケイは来てて飲んでいた。
何だか、目が腫れている。

金曜に忙しく終わると気分良く週末を過ごせる。
結構飲んで歌って気分良く帰ってきた。

キッチンで腰掛、タバコを吸う二人。
「ケイちん、泣いたの?」
「どうして?」
「目が腫れてるもん」
「今日ね、長年努めていた女性が退職したの。その人嫌われ者で、送別会もしていらないって。退職の日に何も持たずに帰るのは、あまりにも寂しいだろうと思って、誰もしないからケイが花束買ってご苦労様でしたって、あげたの。そしたらすごく喜んでた。帰って何も持たないで帰ってたらと思ったら泣けてきてね」と、また嗚咽を漏らすケイ。

「そうなんだ。ケイちんそんなことは止めないでね。そんなケイすごく素敵だと思うよ。その人きっとすごく嬉しかったと思うよ。退職の日にお花の一つもなきゃ寂しいよね?」
「そうでしょ?」
「うん」

私は、そんなケイを自慢に思う。。

「病院行ってヨウコさんには会ったの?」
「うん。何かごちゃごちゃいってたから、遮って息子と話したよ」
「ごちゃごちゃって?」
「すがるようなこと言ってた」
「そう」

でもね、息子君もケイに対して酷なことするよなと思う。彼は、両親がこうなった事情をある程度知っている。そんなケイに婆さんが危篤だから来てって言うんだからね。息子君は、お婆さんの血も流れてて、危篤状態で辛いと思うけど、父方のお爺さんお婆さんは、どんな思いで旅立ったと思っているのか?


それを見送ったKの気持ちを考えたたりしないのだろうか?

これで、夫婦仲が修復されるとでも思ったのだろうか?

分からん!

私だったら、一応、危篤だとは知らせるけど、両親のこんな状況下では来てとは言えないし言わない。。
ケイに散々な仕打ちをしてきた婆さんと母親の面倒をこの期に及んで見ろとでも言うのか!?

伴侶がいながら、両親の葬儀を一人で済ませたケイ。。
息子君よ!そんな、父をもっと思いやってあげなさいよと思う。

どうも、やっぱり、息子君の考えは母親の影が見え隠れする。この状況でケイに病院にこさすなんて、今まで見聞きしてきた常識を逸脱した母親の影響を多分に受けているのだろう。ケイの性格や性質を受け継いでいれば、こんなことは言わないはずだ。

軽くシャワーを浴びて眠った。

早朝、鳴り止まないケイの携帯。。
「息子だ」
「出てあげなさいよ」
「うん」と、出るケイ。

息子君が号泣している声が聞こえた。
お婆さんが亡くなったのだ。

「人間には、水に流せることと流せないことがあるよ」と、ケイ。
「もう分かったから、君がしっかりしないと」と、電話を切った。

涙もろいケイだけど、ケイの目からは一粒の涙も流れなかった。
このことがケイの傷の深さを物語っている。
もちろん、ケイは通夜には行かない。

「亡くなったの?」
「うん」
「息子君なんて?」
「今までのこと水に流しててって」
「あぁ、それで流せないことがあるって言ってたの?」
「そう」
「お婆さん、どうしてちゃんと娘のこと考えてあげなかったんだろうね?娘に人としての道をちゃんと教えてれば、こんなことにならなかったのに」
「だけど、婆さんは幸せだったと思うよ。自分のしたいように自分の思うまま生きてきたんだから」
「そう思うけど、そのせいで娘は不幸せになったんでしょ?」
「そうだね」

「ケイちん、取りあえずお見舞いに行ってて良かったね」
「うん」
「彼女ケイが葬儀をしなかったこと鬼の首を取ったみたいに、筋違いなこと反論書に書いてくるんだろうね」
「きっとね」
「でも、ケイの両親の時とは何もかも状況が違うから、そんなことかかれても痛いことも痒いこともないよね」
「何書いてきても、先生が書いてくれてるように家族としての実態は、すでにないからいいよ」

彼女は伴侶がいながら、伴侶が通夜にいないことをどう思っただろうか?
ケイの惨めさ情けなさが、身に沁みて分かっただろうか?


ヨウコさん、ケイはそんな思いをしたんだよ。。
それも、二度もね。
人の心の痛みが、少しは彼女にも分かったかしら?

それから、また、眠った。。

裁判のことは、さて置き

テーマ:二人の日常 2006-10-23 08:42:28

この日は、お昼過ぎからケイの部下(男性)の結婚式だ。

お昼前に起きて「祝い酒だー」と、言ってウイスキーのロックを飲んでいるケイ。何言ってんだか(>_<)

スピーチをしないといけないので、緊張しているのだ。
その内容が頭から離れないらしい^^;

お昼ご飯を食べて、シャワーを浴びて礼服に着替えるケイ。
薄いグレー地に、ダークグレーのストライプが斜めに入ったネクタイを締める。カットした髪がすっきりとして素敵だ!
上着のポッケにネクタイと同じ柄のチーフを差し込んであげた。

男性の礼服姿っていいよね♪
なんか凛とした感じがして私は好き。。

「あまり泣かないようにね」
「うん。頑張る」と、ケイは出かけていった。

涙もろいケイは絶対なくだろう。。


6時前に「終わったよ」と、メールが届いた。
「どこかで待ち合わせする」ともあった。返信すると、すぐに「みんな呑み足りないと言ってるので少し飲んで帰ります」と、きた(ーー;)

結婚式が終わったら、二人は新婚旅行の為に新郎を交えた二次会はないと言ってたのに(ー_ー)!!

「帰ってくるの待ってたのに」
「ごめんね。少し、クールダウンさせて下さい」だって!もういいと思って返信しないで、ふて寝する私。。

8時頃にうちの電話がなった。ケイだ。
「るみか、ごめんね。今から帰るから、何か食べに行こう」
「るみかさんは、グレてしまいました」
「そんなこと言わないで」
「話したくないそうです」
「どうしたら、許してくれると言ってますか?」
「許せないと言ってます」
「うぅー帰るから」
「分かったよ」
遊んでやった(>_<)

帰ってきたケイは酔っていた。
「るみかただいま~」
「どうだった?」
「アットホームな感じでいい式だったよ」
「お嫁さんキレイだった?」
「うん」着替えを済ませて、大の字になるケイ。
「あぁー疲れた。それよりスピーチ緊張しすぎて声が震えちゃったて、自分で自分に腹たった。終わった後も手の震えが止まらなくてね」
「あはは~そうだったの?」
「うん。何であんなに緊張したんだろう?」
「何か分かる気がする」

「ここに来て」と、私も横にさせ抱きしめるケイ。
「泣かなかったの?」
「少しだけね。賛美歌312が歌えないの」
「どんなのだったったけ?」


「いつくしみ~友なるイエス~~」と、声を震わせ歌う。
「あぁーそれね。歌えないって、泣いちゃって?」
首をコクリと縦に振る。
「イエスがね、みんなの罪を背負って十字架にかけられる場面が浮かんでね、涙が溢れてくるの」と、目を潤ませる。

ケイも私も洗礼は受けていないけど教会に通ってた時期がある。幼い頃、うちの二件隣に教会があって中学生になるまで私は毎週、日曜日には教会に行っていた。

ケイは、都会に出てきてかららしい。洗礼を受けたいと思った時期もあるけど、十戒を守れる自信がないから受けないのだ^^;

イエスのことを思って、涙が溢れるケイは本当に純粋な人間だ。

「その後で、神父様が生涯新婦を愛することを誓いますか?って、言ったら、○○(部下)はい、だって!あぁー誓っちゃったって思った」
「はいって言うしかないでしょ?いいえとは言えないでしょ?」
「神の前で誓ったら別れられないよ。ケイは誓ってないからいいけど」
ケイは結婚式を挙げてない。
「私との時は?」
「るみかとは誓うに決まってるよー」声が裏返るくらい力を込めて言う。
「あはは~式は海外でね」
「うん。披露宴はパーティ形式で、会費制にしてお祝い金なしでどう?」
「それで、いいね」

「ほら何か食べに行こう」涙を拭いながら言う。
「ケイちんは、お腹空いてないんでしょ?」
「うん。でもるみか何も食べてないから行こう」
「だったら、家にあるもの食べるよ」
「ダメダメ!ケイは食べたんだから、るみかも美味しい物食べないとダメ」
「眠いんでしょ?」
「眠くない」と、言いながら目を瞑っている。

「早く行くよ」
「本当にいいって」出て行くのが面倒な私。
「本当にいいの?」
「うん。ケイちんは疲れてそうだから寝て良いよ」
「本当に、本当にいいの?」
「いいってば」

その言葉で安心したのか、ケイはすぐに寝息をたて始めた(>_<)

私は、一人残り物で食事をした。
ケイは、その後4時間眠り続けた。
寝すぎじゃー(ーー;)

一度起きて、お風呂に入ってお布団に入ったけど、寝すぎたケイがなかなか眠れなかったのは言うまでもない。。


週末。店にケイが寄って、ゲイのまさお君の店に行った。
そこで、映画の南極物語の話になった。
「ケイはすぐ泣くんだよ」
「分るわぁー私も最近ちょっとしたことで感激して涙が出るの。ケイ君は優しいから特にそうでしょね」と、オネエ言葉のまさお君。ケイは年下の彼にケイ君と呼ばれいる^^;


「この間なんてね、私の実家に一人で行ってくれたんだよ」
「どうして?」
「この頃ね、お米はスーパーとかで買うでしょ?実家もそうなんだけど、婆さんで自転車も乗れないから私が行った時に買うのね。前の日に母さんからお米がなくなりそうって電話かかってて、行くことになってんだけど、私お腹壊しちゃって行けなくてね。そしたら、ケイちんが行って来るって一人で行ってくれたの。実家って電車に乗って1時間ぐらいかかって、駅に置いてある自転車に乗って行かなきゃいけないとこなの。それを行ってくれるって凄いと思わない!?」
「普通だよ。誰でもするよ」と、ケイ。


こんなこと言えるケイはやっぱりナイスガイ!!

「普通じゃないわよ。そんなこと誰でもしないわよぅ」と、M夫君うるうると泣く。。泣かしてしまった~^^;
「そうだよね!」
「そうよ」

こんなケイを自慢に思う。。

そして、飲んで歌って店を出た。

彼女の異常な行動

テーマ:離婚訴訟 2006-10-22 12:59:59

ある日曜の朝。

「るみかカットに行って来るよ」とケイ。
「うん。ぐぅ~」眠い私。。

「どれ着て行くの?あっ、前にもらったサービス券あった。でも期限切れてる。でも、出してみた方が良い?」
「そんなのダメだよ」眠いながらも答える私。
休みの日のケイは朝からテンションが高い(>_<)
「ダメかなぁ?」と、一人でブツブツ言っている。
睡魔に勝てず相手ができない私^^;

ドタバタと出て行ったK。

また寝る私。。

しばらくして帰って来たケイ。
「るみか、起きてスーパー行ったらやきそば用のおそばが安くて買ってきた。ほら、キャベツは100円だった見て見て」と、起こされた(ーー;)

キャベツは、この間買って、まだかなり残っている(-.-)
「ケイお腹空いた。やきそば作って」
「ケイちんが作ってよ」
「ケイねるみかがいるから、お料理できなくなったの」何じゃそりゃ?

しょうがないので、私が作った。初めからケイに作らせる気なんかない。

お昼前に食べて、お風呂に入った。

そして、スロットに。。私はスロットなどやったことがなかったが、ケイと付き合うようになって引きずり込まれたのだ。今日は二人共勝てなかった(/_;)大して負けはしなかったのが救いかな?

夜は早めに、串焼きの店に行った。お腹一杯になって、家に帰って横になってテレビを見てたら知らない間に眠ってしまってた。
目が覚めるとケイは広末亮子主演のドラマを見ていた。

ケイは絶対に泣く!と、思っていたらやっぱり泣いた^^;可愛いやっちゃ♪

お風呂に入ると言うので、お風呂にお湯を溜めた。
だけど、スポーツニュースに見入って入ろうとしない(ーー;)

そして、1時前にようやくお風呂に入った。お湯が冷めたちゅうの!

お風呂の中。
「結局、彼女はケイの収入に惚れたんだろうね?愛情が全くなかったとは言わないけど」
「結婚して間もなくね、まだ一度も田舎に行ったことないのに、田舎の家の名義に私もしてって言われてね」
「えぇーそんなこと言ったの!」

「ケイにその気はなかったけどね。まだ、家を見たことも畑に行ったこともないのに、友達が旦那さんの実家を半分名義変更してくれたとか言ってね。何言ってるんだ!って思ってね」
「本当に彼女には驚かされるね!普通言う?そんなこと?。一緒に暮らしてるのにそんな必要ないよね?お父さんお母さんが亡くなってケイの時代になってケイがもし先に亡くなれば、彼女と息子君の物になるのに、新婚の頃にそんなこと言うなんておかしな話だよ」

「でも、これは言った証拠がないからね」

「こんなことは、証拠なんてなくていいのよ。前後の辻褄が合えばね。裁判官が反論書を読んで、被告なら言いかねないって言うのが大事なのよ」
「そうなの?」
「うん。ケイが出した証拠は幾つかあるけど、結婚からの経路は証拠がある訳じゃないでしょ?でも、辻褄が合ってて不自然じゃないから、先生も堂々と反論書出せるのよ。次の反論見てこれも入れてもいいかもね?」
「うん。あぁ~気持ちいい~このまま寝る」と、おバカなことを言うケイ^^;

「寝てもいいけど、お湯段々冷たくなるよ」
「また足すからいいもん」
「ガスのスイッチ切ってやろっと」
「そんなことしたらヨウコって呼ぶよ」
「どうして?」
「遅くに帰ってシャワーしてたら、ガスのスイッチ切るの」
「ウソォー!?泡とかついてても?」
「そんなの関係ないよ。冷たいからスイッチONにしに行くんだけど、また消されるの」

普通、そんなことしますか?って、いけない彼女は普通じゃなかった(>_<)

「冬でも?」
「季節も関係ないよ。12時過ぎたらお風呂に入るな!って言うんだよ。勿体無いって」
「はぁー?どうして勿体無いの?早く入るか遅いかの違いだけでしょ?入ってる時に止めたりしたら風邪引いちゃうじゃん」
「そうなんだけど、そう言うの。切られるから水で洗ったこともかなりあったよ」

「鬼だね!彼女は。ホント頭おかしいよ!」
「るみかはそんなことしないでね」
「そんなことする訳ないし、できるわけないよ」

また一つ彼女の本性が分かった。。酷いよね!

お風呂から上がって焼酎を飲みながら話す。

「ケイちん、どうしてお父さんとお母さんのお見舞いに息子君連れて行かなかったの?行こうって言ったら息子君、嫌って言ったかな?」
「行ってたと思う」
「今更言ってもしょうがないけど、一度ぐらい顔を見せてあげればよかったのに」
「…… 」その頃のことが蘇ったのか?天井を見上げて泣いちゃった(^^ゞ

「責めてるんじゃないよ。どうして連れて行かなかったの?」
「…あの頃ね、ケイは仕事で大事なプロジェクトの責任者でね。それを奴にぐちゃぐちゃにされるのを恐れて、強引なことが出来なかったってのが一番の理由だね」
「ぐちゃぐちゃにするって、彼女がどうできるのよ?」

「頭にくると、スーツもネクタイもノートパソコンとか、仕事に必要な物が入ってるバッグを隠して、仕事に行かれないようにするの


「えぇー!そんなことするの?」
「そうだよ。パジャマのまま仕事に行けって」
「はぁー」とため息が出る私。そんなことして何になるんだろう?
「何回か?実際にされたからね」
「そんなことがあったんだ。でも、ホント信じられないことする人だね」

「ケイが会社に行かないと仕事にならないの分かってて、そんなことするんだよ。ケイはみんなに迷惑かけることできないから、強引なことが出来なかったの」
「そっかぁー」
「もっと早く家も出たかったんだけど、それもできなかった」

ホントになんて女だ!
許さん!!

「こんなことも、次の向こうが出す反論書見て入れる必要があれば入れるよ」
「うん」

ケイはあの家で、一番風呂に入ったことがない。婆さんが一番に入ってケイが一番後に入るのだ。普段はケイの帰りが遅いからしょうがないが、休みの日もそれは変らないと言うのだ。最後にケイが入って風呂掃除をしてから上がってたって言うから驚きだ!その後、彼女がチェックして毛の一本でも落ちていようものなら、激怒するらしい。

掃除は、あんたがちゃんとしなさいよ(ー_ー)!!

ムカつくなぁ。。

これも、次回の反論書に入れなくては。。

飲みながら

テーマ:離婚訴訟 2006-10-22 12:39:46

この日ケイは送別会だった。
二次会に行くと言ってたので、夜、店が終わって帰ろうとするとケイからメールが届いた。
「Hで待ってます」
二次会終わったのと思いながら「了解♪」と返して、タクシーに乗って繁華街にあるHに向かった。

ところが、ケイは近くで飲んでてまだHに来ていなかった。
もぅー!と、思うけどしょうがない。

マスターを相手に1時間ほど飲んだ頃「うぅ~酔っ払ったー」と、ケイが店に入ってきた(ーー;)
「遅いよ!」
「ごめーん。怒んないで」お偉いさん方の相手してたから仕方ないんだけどね。
「こんなに遅くなるなら帰っていたのに!」一応のことは言う。
「ホント、ごめんって。ねっ」目が思いっきり酔っ払ってるケイ。それを見てこれ以上言うのをやめた。週末は楽しく飲みたいもんね。


それから、飲んで歌って家に帰った。


「うぅー今日はお風呂は入れない」
「入らなくていいから、ちゃんとお布団で寝なさい」
「ダメ!足洗わないと」ケイは油足なのだ^^;
「だったら、早く洗ってらっしゃい」
「動けない」
「じゃ、そのまま寝なさい」
「ダメダメダメ」と首を振るケイ(ー_ー)!!
「早く洗ってきなさいって」
「起こして」と、手を差し出すケイ。その手を引っ張って起こすとようやく洗いに行った。


その間に、お布団を引く。

戻って来たケイの服を脱がせてパジャマを着させて横にならせて、お布団をかける。ふぅ~

「るみか」
「何?」
「るみかがケイを嫌いになっても、絶対に何処にも行かないでね」
「うん?なんて?」イマイチ言っている意味が分からない私。
「だからね。ケイのこと嫌いになっても離れないで一緒に居てね。絶対に幸せにするから」
「幸せにしてくれるんだ!って言うより、今も幸せだよ。ケイを嫌いになったりする訳ないでしょ?」
「ホントに?」
「ホントだよ」と、言うと安心したようにニコッとして眠ってしまった。


ケイの言葉を聞いて、ケイは本当に寂しい思いをしてきたんだろうなって思った。


家族と言うものがありながらね。それを思うとほろりとなった。


計り知れないケイの過去の寂しさを思うと涙が流れた。


ケイは私と暮らして初めて夫婦の暖かさを知ったんじゃないのかな?と、思う。私は離婚はしたけど、少しは幸せな時期はあったからまだましだ。ケイは全くと言っていいほどなかったようだから可哀想なものだ。

  

翌日。

夜、うちで焼酎を飲みながら裁判の話をする二人。。

「どう反論してくるんだろうね?」と、私。
「本当に」
「彼女はどうして、あんなに突っ込まれることばかり主張したんだろうね?」
「自分は間違ってない!って、それしかないと思うよ」
「ケイちんの反論書読んで地団太踏んでるんじゃないの?」
「かもね。あんなこと書いてるんだから何か証拠でも提出するのかな?と、思ってたらそれもないしね」
「調停の時に勝ち誇ってた顔してたって言ってたでしょ?」
「うん」

「自信があるなら、睨み付けることなんてしないよ。頭にきている以外ないね。弁護士に言われたかもよ?これの証拠はありますか?これは?、ってね。なければ通りませんよって。ウソを沢山証拠つきで暴いてるから、それも弁護士に言われるだろうしね」


「弁護士はケイの反論書見て、反論しようがないから苦し紛れに、彼女達の貯蓄のこと言ったんじゃないの?」
「そう思う。何言ってるの?って思ったもん」
「沢山のウソに弁護士びっくりしたでしょうね?」
「この件から下りたいと思っているだろうね」

「でも、どうしてあんなにバレるウソ言うんだろう?」
「舐めんなよって感じだよね?」
「私をね(笑)誰がついていると思ってんのよ!ってね」
「そうだね!ケイじゃなくてるみかだった」

「この反論書に反論しようと思ったら大変だよ~常識的に書かれてるんだから、反論しようとすれば屁理屈か非常識なことでしかできないよ」
「それにね、やつ達はKが銀行の10年分の取引一覧表を取り寄せてるの今回まで知らなかったから、これもびっくりしてると思うよ」
「光熱費なんか、何が月1万5千円ほどなのよね。ケイがいない今でも水道代だけでも月平均1万8千円超えてるのにね。よく言えるよ!」
これも、反論書で指摘している。


彼女は見れば一目瞭然のことでも、悪びれもせず平然とウソをつくのだった。


「奴がなんで分かるような嘘を言うのか?ケイもホント分かんない」
「息子君にお母さんに、全部見せてもらえっていいなさい。見せらんないだろうけど。息子君と15歳まで寝てたの暴露したのも怒ってるだろうね?」
「うん。でも、これは捏造ですって言うかもね?」
「彼女が息子君と中3まで寝て何々って書いたメモ?」
「そう」
「そんなこと言う?でも、そうなったら、筆跡鑑定だね!」
「奴は言いかねないよ。奴から来た手紙もあるから鑑定はできるね」
「鑑定費用は彼女の字だって鑑定されれば、彼女に支払請求します、でいいんじゃない?」
「そうだね」

さて、彼女は捏造だと言うのだろうか?

酔いも回り、お風呂に入って眠った。


これから先次々に彼女のウソが暴かれて行くのであった……。