稲葉:皆さん、こんにちは。インターネット・インベストメント・テクノロジーの稲葉(将虎)と申します。今回は、システムトレーダーで有名な斉藤正章さんをゲストにお迎えして、システムトレードに関する対談をしたいと思います。それでは斉藤さん、よろしくお願いいたします。
斉藤:よろしくお願いします。
稲葉:お客様にも聞いてほしいことみたいなのをアンケートとかで聞いてみて、それを少し私のほうで形を変えて質問するとか、あるいは私のほうで個人的に聞きたいこととかが今回の対談のメーンとなっておりますので、よろしくお願いいたします。
斉藤:よろしくお願いします。
稲葉:まず、『システムトレード実践マニュアル』をごらんになっているという方を対象にしていますので、そういったところも含めて、システムトレード実践のスキルを向上させるためというところを踏まえて、いろいろお話ししたいと思います。よろしくお願いします。
斉藤:よろしくお願いします。
稲葉:まず1点目として、検証作業を行う大切さについてということで聞いてみたいと思っていまして、『システムトレード実践マニュアル』でも、自分で検証作業を行うことが大切だということをしつこいくらいうたっているんですね。
それはメールマガジンとかでも書いていたりしているんですけど。これがシステムトレードで成功するための根本的な要因なのかなと思っているんですけど、斉藤さんはどうお考えですか。
斉藤:物理的なことだけで片づけてしまえば、他人の検証した、これが使えるんだよというルールを使えばそれで済む話なので、自分で検証することにはあまり意味がないかもしれません。
けれども現実問題として、他人のつくったルールを使っていて一定期間機能しなくなったときなどに、果たしてそのまま同じルールを、自分で検証もしたことがないルールを信じて使い続けることができるかという意味では、やっぱりできないと思うんですね。
自分自身の手で検証して安心して使える手法という意味で、自分で検証作業を行うというのは重要なことだと思います。
稲葉:マニュアルとしても、一応ルールは提示してはいるんですけど、最終的にはそれも含めて検証してみてくださいという形でうたっているので……。何でそういう趣旨でマニュアルを書いたかというと、どこでどんなドローダウンを食らっているかとか、そういう感覚がわからないとルールに従うということ自体ができないと思ったからなんですね。
斉藤:そうですね。過去にこのぐらいのドローダウンを受けたというのがわかっていれば、また将来同じぐらいのドローダウンを受けたときも、過去も同じようなことがあったということがわかっているので、乗り切れる可能性がより高くなるというのはありますよね。
(続く)斉藤正章インタビュー 第二部 目次