中国新聞オンライン
中国新聞 購読・試読のお申し込み
サイト内検索

益田市が休日診療所 来年4月、保健センター内に '08/9/5

 ▽軽症患者を受け入れ 救急病院の負担減図る

 益田市は、JR益田駅前ビルにある市保健センター内に休日応急診療所を設ける。比較的軽症の患者を受け入れて、医師不足にあえぐ救急病院の負担軽減を図る。市医師会と運営態勢などの協議を進め、来年四月の開設を目指す。

 新しい休日診療所は現在、乳幼児健診で使っている診察室を利用する。市医師会から派遣された当番医、市の看護師、事務員それぞれ一人が日曜・祝日の午前十時から午後四時まで対応する。

 休日診療所開設の背景には、二次救急病院の益田赤十字病院と益田地域医療センター医師会病院の医師不足がある。軽症なのにコンビニを利用するように安易に救急外来を受診する「コンビニ受診」が勤務医の過重労働に拍車を掛け、夜間・休日救急医療の維持が難しくなっていた。

 また、市医師会が実施している小児在宅当番医の休日診療も、医師の高齢化などで来年度に中止する方針だった。

 このため、市は五月から市医師会や益田保健所と対応策の協議を始め、小児科も含めた軽症患者を受け入れる初期救急の休日診療所の設置を決めた。

 豊田忠作保健センター長は「休日診療所の設置で、救急病院に軽症患者が集中する現状を改善したい」と説明している。(岡本圭紀)

【写真説明】来年4月開始を目指し、休日診療所が設けられる市保健センターの診療室




MenuNextLast
安全安心
おでかけ