兵庫県の公立豊岡病院組合は五日までに、組合を構成する豊岡、朝来両市以外の患者の組合立病院利用に対して、分娩介助料や特別室使用料などの割増料金を徴収する方針を決めた。十二月一日から実施される見通しだが、組合外で利用が多い周辺自治体の住民から困惑の声が上がっている。
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一部診療で診察料を割り増し徴収する方針の公立豊岡病院=豊岡市戸牧
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財政負担をしている両市以外からの利用が組合立全五病院で、入院21・6%、外来18・4%。特に豊岡病院では入院24・5%、外来23・6%に上り、同組合には負担になっている。このため一部で構成団体以外の患者と負担額に差を付けることにした。
分娩介助料は、これまで組合外加算はなかったが一万二千円を加算する。これまで組合外は二割以内の加算だった特別室使用料も三割以内に引き上げる。
また、公立豊岡病院(豊岡市戸牧)に限り、緊急性がないのに診療時間外の診察を希望する患者に対しては時間外診察料を一律三千百五十円徴収する。軽症の患者が、夜間や休日に救急外来を訪れて診療を受けるコンビニ受診を減らし、医師の業務負担軽減を図るのが狙い。県内では初めての試みとなる。
このほか、他病院からの紹介がない非紹介患者初診加算料についても三割以内の加算とする。これらは手数料改正条例案が開会中の組合議会に提案されており、可決されれば、十二月一日から施行される。
一方、産婦人科がなく、出産を豊岡市病院などに頼っている香美町の藤原久嗣町長は「豊岡病院は但馬の中核病院に位置付けられており、利用者も多い。重い病気、緊急性の高い患者を受け入れることを申し合わせているはずなのに負担を求められては困る」と懸念している。