自民党総裁選(10日告示、22日投開票)で5日、麻生太郎幹事長(67)、与謝野馨経済財政担当相(70)ら4氏に続き、石破茂前防衛相(51)が立候補を表明した。石破氏は記者会見で「(推薦人として)20人、現時点で名前をいただいている」と述べた。総裁選の立候補者は過去最多だった03年などの4人を上回る可能性が強まった。
この日、麻生氏は名古屋市内で講演し「景気が悪いときに『まずは体質の改善を』と言われても間に合わない」と述べ、自ら掲げる景気対策重視の正当性を強調。石原伸晃元政調会長(51)は所属する山崎派の山崎拓前副総裁に立候補の意思を伝え、了承された。小池百合子元防衛相(56)は乱立模様の総裁選に関し、東京都内で「政策の違いは明確に出せる」と語った。
一方、立候補を目指す山本一太参院議員(50)と棚橋泰文元科学技術担当相(45)は推薦人確保を模索している。谷垣禎一国土交通相(63)は記者会見で立候補しない考えを明らかにした。【中田卓二】
毎日新聞 2008年9月5日 22時07分(最終更新 9月6日 0時55分)