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2008.09.05 23:18 |  診療  |  こどもの精神科  |  発達障害  |  NINA  | 推薦数 : 1

出会って,つながって…

昨日書いたとおり,特に発達障害をもつこどもの患者さんの診療をきちんとしようと思ったら,人生のどのプロセスにも支援できる技を持っていないといけないな,と思うのです。

が。

治療を続けること自体が発達障害を「治す」わけではないので,精神科医がただ診療を続けるだけではきっとあまり効果はないはず。

じゃあ,どうやって彼らの長い人生のいろいろな時期に対して支援すればいいのか?

それはきっと「パイプ役」として機能することだと私は思います。

保育園や幼稚園,学校,教育相談,必要なら療育機関,ハローワークに職業センター,作業所,職場…。

本人やご家族を医療以外の面でサポートしてくれるひとたちや機関とつなぐ,パイプ役。

患者さんのライフステージに応じて,今必要な専門家から今必要な支援が得られるように,渡りをつける。

自分以外の,多職種の「専門家」たちとのネットワークを常に築いて,そのネット全体で患者さんをサポートしていくイメージってすごく大切だと思います。

発達障害のこどもたち(おとなになっても)が必要とするサポートは本当に多岐にわたるので,精神科医ひとりがどれほど一生懸命になったところで,すべての困難を解決することはできないのですから。

でも自分にできないなら,「△△へ行って信頼できる□□さんに相談すれば,きっとそういう難しさを乗り越えるノウハウが得られますよ」って,ハズレのない支援手段をちゃんと紹介できなくてはいけない。

やっぱりひとを支えるのは,ひととひととのつながり,なんですよね。


さて。
先日ある研修会へ参加したとき,すごくステキな出会いがありました。
日常,普通にお仕事しているだけではおそらく出会うことのなかっただろうひと。

研修会の内容もとっても興味深かったし有益だったけれど,ステキなひとと出会えたそのことだけでも本当に嬉しい会でした。

こういう出会い,ひととひととのつながりは大切にしていきたいな,と思います。

そうこうするうちに,私自身の社会的スキルがだんだん伸びていったりして…?

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なかのひと

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