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【静岡】

「富士山静岡空港」英語名称では採用されず

2008年9月5日

 来年3月に開港する静岡空港(島田市、牧之原市)の正式な英語名称に、静岡県が名付けた愛称の「富士山静岡空港」は採用されない見通しであることが4日、分かった。静岡の国際的知名度はまだ低く「世界に通用する名前を」との狙いから名を借りたが、制度が壁となった。

 英語名称は、空港の基本情報を記して世界の航空関係者へ周知する出版物の「航空路誌(AIP)」や、操縦士のために滑走路横へ描かれる空港名標識に必要となる。

 国土交通省によると、航空法上の国からの設置許可は「静岡空港」で出ており「英語表記もそれに沿うのが原則」(航空局)のため、直訳した「Shizuoka Airport」となる。

 信州まつもと空港(松本空港)など、開港後に愛称を名付けた空港も、英語名称は変更されていない。だが、中部国際空港で愛称の「セントレア」が採用された例外もあり、扱いは一律ではない。

 静岡県は「愛称が禁止されているわけではない」としてホームページなどには引き続き「Mt.Fuji Shizuoka Airport」と記載する。国際航空運送協会(IATA)による略称は「Fuji」と「Shizuoka」を組み合わせた「FSZ」で、こちらにはかろうじて富士山が残っている。

 

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