メタミドホスなど検出の輸入米を食用に転売
大阪市の業者が、カビや殺虫剤成分が検出され、工業用として使用する米を食用として転売し、菓子などに使われていた可能性があることがわかった。
農水省の調べによると、大阪市の米加工業者「三笠フーズ」は、カビが発生したり、殺虫剤成分「メタミドホス」が検出されたりした米を、ノリなどの工業用として用途が定められているにもかかわらず、食用として業者に転売していたことがわかった。
この米は、政府がMA米(ミニマム・アクセス米)として、中国やベトナムから輸入したものを業者が買い入れたもの。食用とされた米の中には、基準値を超えるメタミドホスが検出された約295トンがせんべいなどの菓子に使用された可能性があるほか、毒性の高いカビ「アフラドキシンB1」が検出された米は、焼酎の原料になっていたという。
農水省では、健康被害が出るものではないが、関係団体に対し、自主回収を要請するとともに、流通経路の解明を急いでいる。