【コラム】日本の「竹島病」を治すには(上)
福田首相も独島(日本名:竹島)問題についての立場は明確だった。声はそれほど大きくはなかったが内容は強硬だ。独島問題は日本の領土権の問題であり、対話によって解決すべき対象だ。独島に対する(韓国の実効支配という)現実を(武力などで)変更する試みは行わないという。要するに独島に対する領有権の主張をやめる考えはないということだ。韓国代表団の団長だった孔魯明(コン・ノミョン)元外交部長官は答辞の形を借りて、独島問題は領土問題である以前に歴史問題であり、日本による独島領有権の主張は両国関係の未来志向的な発展に大きな障害となっているため、日本が自らの姿勢を変える必要がある、と述べた。
相手が嫌がる話題はあえて取り上げないのが日本人の特色だ。その上、この席は両国関係の発展について話し合うために訪問した韓国代表団を歓迎する場だった。それも靖国神社参拝やアジア軽視外交で一貫した小泉元首相でも、過去の歴史を克服しようと主張していた若い安倍前首相の発言でもなかった。「アジアから疎外された日本」という小泉外交の副作用を収拾し、アジア重視外交への転換が必要と考える福田首相の発言だったのだ。福田首相の考えが突然変わったわけではない。一部の愚かな極右勢力が騒いだからでもない。日本国民・日本社会・日本の政界が変わり、日本を取り巻く世界と北東アジア情勢が変わったのだ。
日本には独島問題に限っては野党がない。与党の自民党議員が独島領有権を主張し、これに対して韓国が一斉に反撃すれば、野党の民主党議員がマイクを持って、独島だけに関しては民主党も自民党と同じ考えだと発言する。リベラル派の知識人たちも、日本が武力で独島を奪い返すというのではなく、学生たちには韓国の主張も同時に教えていると言いながら、「韓国はあまりにも興奮しすぎているのではないか」と不満を口にするのが今の日本の状況だ。
姜天錫(カン・チョンソク)記者
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