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2008/09/05 10:12 KST
現代自賃上げ交渉合意案、労組組合員投票で否決


【蔚山5日聯合】現代自動車労使のことしの賃上げ交渉暫定合意案が、労働組合員の賛否投票により否決された。

 全国金属労働組合(金属労組)現代自動車支部は5日、全組合員(4万4976人)を対象に賃上げ交渉暫定合意案の受け入れを問う賛否投票を実施した結果、投票者4万2886人(投票率95.35%)のうち賛成1万6034人、反対2万6252人で否決されたと明らかにした。

 現代自労使の交渉過程で労組組合員の賛否投票により暫定合意案が否決されたのは、2002年の賃金団体交渉以来、6年ぶりとなる。今回は反対が61.21%を占め、2001年の否決時の45.66%、2002年の49.5%を10ポイント以上上回る過去最大値となっており、今後の再交渉は難航しそうだ。

 賛否投票否決の原因は、労使交渉過程で交渉案に不満を提起し労組執行部の足元をとらえてきた一部現場労働組織が、暫定合意案投票を前に団結し一斉に否決運動を展開したうえ、組合員の間に他業界に比べ賃上げ水準が低いという否定的世論が生じたことが大きく作用したと分析される。

 会社側は労組の賛否投票否決結果に対し、公式の立場を示していない。

 現代自労使は2日に10回目の賃金交渉を行い、基本給8万5000ウォン(約8150円)引き上げと成果金300%に300万ウォンを上乗せすることで暫定合意した。最大争点だった「昼間連続2交代制」は来年1月中にテスト実施、勤務時間は1組が8時間、2組が9時間で、生産量と賃金は現行昼夜間交代制の各10時間勤務水準を維持することで合意した。

労組組合員による賛否投票のようす=4日、蔚山(聯合)