2010年、開府400年を迎える名古屋。
我が家が昨年より住む事になった東区は、今年2008年で100周年を迎えたそうです
今日は徳川園山車揃えのお祭りの日。
古より伝わる筒井町と出来町の山車5輌(名古屋市指定文化財)が、徳川美術館前広場に集まりました。
1818年(1824年とする記述もあり・・)に旧広井村新屋敷で三之丸天王祭の見舞車として造られたという、古い歴史を持つ朱塗りの珍しい山車
筒井町の『神皇車(じんこうしゃ)』
水引幕に十二支の豪華な刺繍があしらわれています。
神皇車の名前の由来は、屋台の大将人形が神功皇后であることから。
高山祭や祇園祭はとても有名ですが、
東海地方の山車はからくり人形をのせているものが多いことが特徴のようです。
そして、華麗な舞いや演技を披露してくれるからくり人形の題材は、能楽から題材をとったものが多いそうです。
神皇車は、舞を躍った巫女が、
鬼面をかぶるとともに、錦の衣装に早変わりをし龍神に変身する、というからくりです。
これは、神功皇后が三韓の戦におもむかれる時、海上に龍神が現れて金玉を海上に投げ、波が静まったという故事に基づくそうです。
長男は日本昔話によく登場する「鬼」が大好き!
この山車の龍神を一番気に入って、おうちに帰ってからもずっとパンフレットののからくり人形の写真を興味深そうに眺めていました。
この紙吹雪あり、スモークありのとってもイキイキと動くからくり人形は、この山車の中でこの町の方たちが操り、お囃子を奏でているんですね。
名古屋東区の素晴らしき文化の継承者の方々に頭が下がるおもいでした。
名古屋の山車のすごいところは、屋根が上下するところ。
元祖名古屋祭である、東照宮祭で名古屋城の門をくぐって城内に入ることから、このようなつくりになったそうです。
これは現在、東照宮祭の祭礼車が唯一残る筒井町の湯取車(ゆとりぐるま)
湯取車の曲げ場に出逢いました。
てこ棒操る「腰廻り」
まさに「力持ち」という言葉がぴったりな勇壮な光景。
山車を担ぐ力自慢の楫方(かじかた)が、重い山車を方向転換します。
これは、湯取車のからくり人形の見せ場
前棚の向かって右の笛吹き人形さん、とってもかわいいです。
「鼻こすり」の愛称があるんですって。
大分にいたときに親しくさせていただいていたお友達にそっくりで、思わず夫と顔を見合わせちゃいました。
湯立(ゆたて)を行う巫女が両手に持った笹で釜の中をかきまわすと、湯気の象徴として「湯の花」と呼ばれる紙吹雪が釜から吹き上がります。
この「湯取り神事」は、お湯で厄災を清めるのだそうです。
この東区の夏の風物詩として親しまれているというこの天王祭
毎年6月の第一土曜・日曜の例祭日に行われるそうです。
天王祭とは、人々が疫病から逃れる為に、津島神社の祭神・牛頭天王(ごずてんのう)をおまつりする神事といいます。
津島神社のお札に大いに関心を抱きました。
これは、出来町の王義之車(おうぎしゃ)のからくり人形の見せ場
獅子頭をかぶった子人形が親人形の肩に手をかけ、逆立ちして獅子を舞うというからくり。
柱にお札が見えました。
また・・来年、おまつり最高