00年9月1日

ファン・サポーターの皆様へ

 

毎試合、「1年でJ1復帰」を果たすべく、皆さんの必死なサポートをいただき、誠にありがとうございます。 さて、これまでの試合で、相次いで下記のようなトラブルがスタンドで発生し、去る8月24日、浦和レッズは Jリーグより厳重注意を受けました。
チームの戦い振りに対する不満や、審判の判定など、それぞれ背景があっての行為がほとんどですが、いかなる場合も許されていない「危険物の持ち込み、使用」「グラウンドへの物投げ」「グラウンドへの飛び降り」等、いずれも正当化されるものではありません。

4月12日(水)− 等々力 
 
試合開始前、アウェイ側2階席後方のフロンターレ旗3本が外され、うち1本は支柱が折れた状態で見つかった
選手入場時、トイレットペーパーおよびペットボトルを投げ込む
試合後、トイレットペーパーおよびペットボトルを投げ込む(300本以上)
椅子完全破損
4月23日(日)− 仙台
 
日程告知の横断幕を外す
競技場備品の消火器2本を取り外し、客席に持ち込む
競技場売店からキリンビールののぼりを客席に持ち込む
イエローカードの判定に対し、ペットボトル2本を投げ込む
5月7日(日)− 山形
 
ワールドカップ告知バナーの上に横断幕を掲出(約15分)
ペットボトルを投げ込む
審判の判定に対し、氷およびペットボトルを投げつける
5月18日(木)− 駒場
 
判定に不満を持ち、ペットボトルを投げ込む
5月22日(月)− 大宮
 
試合開始前、発煙筒およびスモークを16本焚く
浦和の1点目の際、スモークを1本焚く
大宮のファウルに対し、メインスタンドレッズ側からペットボトルを投げ込む
後半開始時、相手GKに対し、ペットボトル、トイレットペーパー、水風船などを投げつける
選手がもみ合いになった際、ペットボトル、トイレットペーパーなどを投げ込む
6月10日(土)− 新潟
 
新潟の2点目が入った後、ビニール傘1本を投げ込む
試合終了後、浦和選手が挨拶に行った際、ペットボトル約30本を投げ込む
浦和チームバスが退場する際、ペットボトル、パイロン等をバスに投げつけ、また、道路に出る際、一旦停車したバスにペットボトル、パイロンを投げ、旗竿でバスをたたくなどした
7月9日(日)− 鳥栖
 
後半20分頃、ファウルの判定に対し、ペットボトル3本を投げ込む
鳥栖の2点目の際、多数(100本くらい)のペットボトルを投げ込む
試合終了後、浦和選手が挨拶に行った際、ペットボトル(キャップ付き中身入りもあり)を投げ込む
浦和監督がロッカールームに向かう際、明らかに監督に向けて中身入りペットボトル3本を投げ込む
試合終了後、浦和サポーター同士のいざこざ発生
7月16日(日)− 室蘭
 
場外に設置のゴミ箱にスプレーで落書き
7月29日(土)− 札幌
 
開門前、浦和側ゲート付近でロケット花火、爆竹を使用(札幌のサポーターに向けて発射した者もいた)
開門前、浦和サポーターの近くを歩いて別のゲートに向かっていた札幌サポーターに浦和サポーターが通行阻止を行い、小競り合いとなる
キックオフ直前、浦和サポーター席で発煙筒1本を焚く
発煙筒使用の際、札幌サポーターが浦和サポーターに暴行を受けたと警察に訴え、試合終了後、この札幌サポーターに浦和サポーターが暴行を受けたと警察に訴えるる
試合終了後、落胆していた浦和サポーターを撮影しようとしたカメラマンに激怒した浦和サポーター数名が、警備員、警察の制止を振り切りスタンドから飛び降り、追いかける
  この騒動の中で札幌サポーターで家族と来ていた子供1名が押し倒されたことから、浦和サポーターとの小競り合いとな
8月5日(土)− 仙台
 
試合中、ペットボトル1本を投げ込む

私達は今シーズン、1シーズン制40試合という長く厳しいリーグを戦い抜かなくてはなりません。
ひとつひとつの試合をしっかり勝って、皆さんとJ1へ戻らなくてはなりません。
しかし、スポーツの場は、こうした恥ずべき行為に侵害されてはなりません。悪質な行為が繰り返されれば、J1はおろか、プロのクラブとしての資格すら失ってしまいます。
浦和レッズは誕生して8年半を迎えます。日本でプロサッカーを成功させ、このスポーツとともに社会の一員として地域とともに歩んでいこう、というクラブの理念をみんなが思い起こさなくてはなりません。
今回のJリーグからの「警告」を、皆さんとともに厳粛に受け止め、素晴らしい「ワンダーランド」をつくっていきたいと考えています。

浦和レッズの「同志」である皆さんのご理解とご協力を心よりお願いいたします。