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【大分教員採用汚職】デタラメ…未受験の体育の点数「適当に入力」検察指摘
このニュースのトピックス:刑事裁判
大分地裁(宮本孝文裁判長)で4日行われた教員汚職事件の初公判で、検察側は冒頭陳述で、元県教育委員会義務教育課参事、矢野哲郎被告(52)の長女(23)の受験をめぐっては「縁故やわいろで採用が左右されると聞いていたので合格に便宜を図ってくれるよう(同課参事の)江藤勝由被告(52)に頼んだ」と贈賄の動機を指摘した。
江藤被告については、元県教委教育審議監、二宮政人被告(61)=収賄罪で10日に初公判=の指示もあり、気楽に考えて点数を改ざんし、受験していなかった体育でも適当に点数を入力して矢野被告の長女を合格ラインより上に押し上げた、と述べた。
また、元同県佐伯市立小校長、浅利幾美被告(52)がわいろを贈った経緯に関しては、矢野被告が「(合格には)手土産がいる」と持ち掛けて引き合わせたとし、「江藤被告は浅利被告の長男(26)に1次、2次試験で加点し、安全圏に順位を押し上げた」と点数操作の状況を詳述した。