岡山放送局

2008年9月4日 21時11分更新

支出削減計画市町村教委に説明


岡山県は4日、財政危機を乗り切るための支出の削減計画について、市町村の教育委員会の担当者に説明し、担当者らからは、いじめなどの問題に十分、対応できなくなるのではないかと心配する声が相次ぎました。

財政危機に陥っている岡山県は、教育関係の予算についても4年間で6億4900万円あまりを削減することにしていて、この事情を市町村に説明するため、岡山市に4日、市町村の教育長など60人あまりを集めて会合を開きました。

はじめに県教育委員会の門野八州雄教育長が「山積する教育課題に取り組むため、厳しい財政の中でやりくりする方法をよく話し合いたい」とあいさつしました。

このあと子どもの相談窓口となる、臨床心理士などの学校への派遣を取りやめる案や、スポーツ大会を廃止する案が示され、参加した市町村教育委員会の担当者らからは「深刻化するいじめや不登校の問題に、十分に対応できなくなるのではないか」とか「教諭の給与をカットする前に、財政危機の責任の重い部署の職員を減らすべきだ」といった意見が出されていました。