2008年 9月 4日
姫井参議院議員が離党騒動を謝罪
民主党からの離党騒動を起こした岡山県選出の姫井由美子参議院議員が、4日、労働組合の連合岡山を訪れ混乱を招いた一連の騒動について謝罪しました。民主党の菅代表代行、津村県連代表と共に姿を見せた姫井参議院議員は連合岡山の会合で一連の騒動について混乱を招いたとして謝罪しました。姫井議員は先月28日、民主党に離党届を提出し、新党「改革クラブ」への参加を表明しましたが民主党執行部の強力な説得工作で一転、離党を撤回していました。連合岡山は姫井議員が初当選した去年の参議院選挙で姫井議員を推薦した最大の支持団体で、今回の騒動で姫井議員に対して「信頼を裏切る行為で怒り心頭」とのコメントを発表していました。

小学生に節水チラシを配布
香川の水不足が深刻さを増しています。高松市は4日、市内53の小学校で、節水を呼びかけるチラシを配りました。このうち、高松市の四番丁小学校では、「歯磨きは、コップ1杯の水でしているか」「トイレで流す水の量を減らしているか」など、それぞれの生活を振り返りながら、節水を呼びかける授業が行われました。早明浦ダムでは先月31日に貯水率が0%になり、現在、貯水率の計算に含まれない水力発電用の水が緊急放流されています。ダム周辺では今後1カ月、雨の少ない状態が続く事が予想されていることから、高松市では、更なる節水を呼びかけ、断水などの事態を回避していきたいとしています。

岡山県がセブンイレブンと地産地消協定
岡山づくしのメニューが店頭に並びます。岡山県は大手コンビニエンスストアのセブン‐イレブン・ジャパンと協定を結び地産地消の取組みを強化することにしました。岡山県は地産地消や観光振興など10項目にわたってセブン‐イレブン・ジャパンと連携を深めることにし、セブン‐イレブンの山口俊郎社長と協定書を交わしました。安全で安心な地元の食材を求める客が増えていることから、セブン‐イレブンでも地産地消のメニューに力を入れているということで、これまでに全国11の道と県の間で協定を結んでいます。岡山県産の食材を取り入れた地産地消メニューは5日から今月18日まで岡山県内のセブン‐イレブンで販売されます。

香川大学の超小型人工衛星が完成
香川大学工学部が開発していた小型の人工衛星が完成し、4日、報道関係者に公開されました。来年初めにも宇宙に打ち上げられる予定です。完成した人工衛星は「香川衛星STARS」です。香川大学工学部の能見公博准教授の研究グループが開発したものです。約20センチの立方体の親機と子機が釣り糸で作ったテザーと呼ばれるひもでつながっています。親機と子機それぞれ単独で地上と通信することができ子機には小型カメラが搭載され、親機の動きを監視することもできます。来年1月以降、鹿児島県の種子島宇宙センターからロケットに乗せて打ち上げられた後、3ヵ月間、宇宙で稼動する予定です。研究グループではロケットの爆発で生じる機体の破片などの宇宙ゴミの処理を課題にしていて、人工衛星を通じて集めたデータなどを基に将来的にはゴミ処理ロボットの開発につなげたいとしています。

公務外認定取り消し求め提訴
くも膜下出血で亡くなった夫の公務災害が認められなかったとして、元高梁市職員の妻がこの決定の取り消しを求める訴えを4日、岡山地方裁判所に起こしました。訴えを起したのは、岡山市に住む38歳の女性です。訴状によりますと、2004年7月に高梁市職員だった当時40歳の女性の夫が、職場で倒れ死亡しました。夫は当時、440nにも及ぶ文化財の報告書作成を1人で担当し、亡くなる直前は自宅に資料を持ち帰り深夜まで仕事をしていました。妻は夫の公務災害認定を地方公務員災害補償基金に請求しましたが、公務災害として、認めなかったため、この決定の取り消しを求めています。今回の訴えに対し地方公務員災害補償基金は「訴状を見ていないのでコメントできない」と話しています。

大学生のレーシングカー完成
オリジナルレーシングカーの性能を競う全国大会に岡山大学のチームが出場します。学生たちが一つ一つの部品から手作りしたレーシングカーがこのほど完成しました。うなるエンジン、黒光りするボディ。これは、岡山大学の学生14人で結成したチーム、「岡山大学フォーミュラプロジェクト」が課外活動で製作したレーシングカーです。全長3メートル、排気量は600tで最高時速は130キロ。11カ月かけて設計から製作まで全て学生が行った、まさに「オリジナル」の車です。約230万円の製作費は、学生自らが営業活動をして、36の企業などから集めました。今月10日から静岡県で開かれる全国大会には全国から77チームが出場しデザインや加速性能などが審査されます。今年で5回目の出場となる岡山大学フォーミュラプロジェクトは車体をスリムにすることで15キロの軽量化に成功し、これまでの最高順位、17位を上回る10位以内を目指します。

高松刑務所で傷害事件
高松刑務所でまた、傷害事件です。30歳代の男性受刑者が、今年、7月23日の夕方同じ部屋の男性受刑者に暴行を加え全治7日のケガを負わせたとして、4日、傷害の疑いで高松地方検察庁に書類送検されました。30歳代の男性受刑者は、容疑を認めているということです。高松刑務所では今年、すでに5件の傷害や器物損壊事件が発生していて、受刑者が書類送検されています。

小学生が高校で体験授業
理科系の専門的な教育を行うスーパーサイエンスハイスクールに指定されている岡山市の高校が小学生を招いて体験授業を行いました。岡山一宮高校を訪れたのは岡山市の中山小学校の6年生、125人です。学校を訪れた子供たちは最初に、教諭の案内で、校内を歩いて回り、生徒が授業を受けている様子を見学しました。このあと、子供たちには顕微鏡を使って500円玉に隠れた文字を探す課題が出され、教諭の指導を受けながらミクロの世界を楽しんでいました。岡山一宮高校は理科に興味を持つ子供を増やそうと、去年からこの取り組みを始めていて、来月には生徒と教諭が、小学校で出前授業を行います。

岡山県美術展覧会
岡山県内最大規模の公募による美術展、「県展」が岡山市の美術館で開かれています。この展覧会は、岡山県の美術レベル向上などを目的に毎年開かれているものです。59回目の今回は、洋画や日本画など6つの部門に約3560点の応募があり、岡山県立美術館には洋画約290点が展示されています。こちらの作品は県知事賞を受賞した、岡山県里庄町の佐藤孝洋さんの作品、「羽音」です。横に長いキャンバスを使い、モデルの体を半分までしか描かない、斬新な構図が評価されました。県展は洋画と書道を展示する前期展と写真や彫刻などを展示する後期展に分かれていて、前期展は今月7日まで開かれています。