ごほん。

再び咳払いが聞こえた。

五月は観念したような表情で腰を落とし、がばっと脚を開いた。

大きく股を広げたがに股の姿勢で、ヒョコヒョコと歩きつづける五月。

「ぷっ・・・クスクスクス」

「何あれー馬っ鹿じゃんキャハハ」

「マジー?露出狂だよー!」

「キショ!マジキショ!」

五月と同い年くらいのセーラー服の集団が、五月を指差してげらげらと笑っている。

あまりにも滑稽で惨めな五月のその姿に、見ている俺まで顔が熱くなってきた。

 

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