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米粉商品が続々登場 自給率上昇にも貢献 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:通商・貿易
米粉を使った商品が続々登場している。山崎製パンは米粉を配合した食パンを1日から発売したほか、コンビニチェーンのスリーエフも3日から米粉を使ったパスタなどを発売する。これまで、小麦粉に比べて価格が2〜3倍と割高だったが、輸入小麦の大幅な値上がりで、コスト面からも見合うようになってきた。農林水産省が食料自給率の向上を目指して平成21年度予算の概算要求に普及支援策を盛り込むなどしており、米粉の活用はさらに拡大することが見込まれる。
山崎が発売した食パンは小麦粉に米粉を20%配合。コメ独特の風味やモチモチとした食感が加わり、「トーストすると、さらにモチモチ感が楽しめる」(山崎)という。
米粉は和菓子には利用されてきたが、粉が粗いためにパンや洋菓子の原料には不向きとされてきた。だが、小麦粉と同程度の細かさまで粉砕する技術が開発され、パンや洋菓子へと用途が拡大している。
関東地区で7月に国産米粉を100%主原料にした菓子パン3品を発売したローソンでは「パン全体の売り上げが前年を上回った」として、9日からは商品数を1つ増やして、販売エリアも全国に拡大する。
スリーエフは米粉を使ったパスタやロールケーキを3日から発売する。パスタは都内のスパゲティ店やラーメン店でも使用されている群馬製粉(群馬県渋川市)開発の「J麺」を使用する。