首都圏放送センター

2008年9月4日 21時11分更新

民主都議 視察報告書で盗用


民主党の東京都議会議員4人が、海外視察についてまとめた報告書の中で、専門家の過去の記事を、4ページおよそ3000字にわたって盗用していたことがわかりました。

都議会民主党によりますと、大沢昇議員、大西智議員、岡崎幸夫議員、猪爪まさみ議員の4人は、おととし10月ブラジルで環境政策などの視察を行い、現地調査の内容を報告書にまとめました。
ところがその報告書のうち、4ページ、およそ3000字にわたる総括部分で、他の機関誌の記事が、細かい数字や言い回しも含めてほぼそのまま、議員団の見解として載せられていました。
元の記事は、中南米について専門的に調査している人が、社団法人の機関誌に3年前に掲載したもので、共産党都議団の指摘で盗用が明らかになりました。
都議会によりますと、この海外視察には、総額765万円、議員ひとりあたり191万円の経費がかかっているということです。
都議会民主党は、4日午後、会見を開き「結果として盗作と指摘されてやむを得ない報告書を作成したことについて、都民の皆様や関係者に深くおわびします」と冒頭で謝罪しました。
そのうえで「添付資料として渡したデータが、過って報告書に載ってしまった。“盗作”と指摘されてもしかたないが、盗作の意図はなかった」と繰り返して強調しました。