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道立紋別病院の常勤医に年間200万円の研究資金貸与〜市が市議会に提案
(9月4日付け)
道立紋別病院の医師不足への対策として、紋別市は同病院の常勤医師に対して研究資金として1年間に200万円を貸与することなどを定める紋別市医師研究資金貸与条例を制定しようと、9日から開催される紋別市議会第3回定例会に提案する。可決すれば10月1日から実施したい考え。
医師の資質向上や確保を図ることがねらい。
研究資金貸与の対象と規定されるのは、市内の公的医療機関のうち救急告示病院に勤務する医師(=道立紋別病院の医師)で、40時間の勤務形態で勤務する医師(臨床研修医は除く)。ただし2年間継続して勤務する意志があることが条件。
貸与期間1年間につき、研究資金として200万円(2年間で400万円)が貸与される。市によると研究資金の使いみちは、専門の医学書など文献・資料の購入や学会に参加する旅費など幅広く考えられるという。
「貸与」となってはいるが、医師が条件を守り、2年間、継続して勤務すれば貸与金の返還は免除されるので、事実上の助成金になる。
市が9月議会に提案する補正予算案では、道立紋別病院の常勤医師11名を対象とし、初年度は半年間分として1人100万円を算定し、総額1100万円を計上している。
ただ、2年間の継続勤務というハードルがあるだけに、実際に何人の医師が市に申請するかは未定だ。
市では「今、勤務している医師の皆さんだけでなく、今後、赴任するであろう新しい医師の方へのアピール効果も期待している」と話している。
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