アフガニスタン東部で日本のNGO「ペシャワール会」(本部・福岡市)の伊藤和也さんが殺害された事件で、同会現地代表の中村哲医師らは4日、外務省を訪れ、「これ以上犠牲を出さないように守っていく」として、今月中に中村氏以外の日本人スタッフ全員を帰国させる考えを伝えた。
中村氏は、同省の深田博史領事局長らと会談後、記者団に「私たちのスタンスは長い目で(アフガン支援を)見ようということ。何かあったからすぐに引き揚げ、知らないというのではない」と強調した。アフガンでは冬に食糧事情の悪化が予想され、中村氏だけが当分の間、現地と日本を行き来する形でアフガン人スタッフらと活動を続けるという。