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長江司教:
>日本でカトリックが伸び悩んでいるのは、カトリックのあまりにも西洋的な表現のせいである。
ひこざ:そうではないでしょう。 カトリック宣教の前に立ちはだかっているのは、日本社会と文化の根底にある、人間中心の世俗主義です。この世俗主義は、戦後の生活困難の中では、一時弱っていましたが、日本が経済成長を続け、繁栄を謳歌する時代になって、一層強まりました。
そして、戦後一時精神的混迷の時代に躍進した、カトリックの教勢はこの世俗主義への正面からの対決を怠ったために、その後の日本での、地の塩たる自らの預言者使命から離脱してしまったのではないでしょうか。そのことが今日まで続くカトリック宣教停滞の原因でしょう。
いま日本社会は、再び戦後すぐの時代と同じように、精神的混迷、自信喪失の時を迎えようとしています。
この時こそ宣教のまたとない機会です。日本人の心と文化に焼きついている世俗主義、人間中心主義では、真の救いはない事を真正面から説き、説き続け、このカトリックキリスト教の使信を掛け値無しにぶつけて行くべきです。
典礼言語の日本化に小生反対しているわけではありません。しかしそれは二義的、三義的なことです。
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