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自民党総裁選:与謝野、石原氏も出馬へ 小池氏は推薦人確保

 福田康夫首相の辞任表明を受けた自民党総裁選(10日告示、22日投開票)で、小池百合子元防衛相が4日午前立候補することを決めた。出馬に必要な党所属国会議員20人の推薦人を確保した。一方、与謝野馨経済財政担当相も同日昼、中曽根康弘元首相に出馬の意向を伝え、石原伸晃元政調会長も記者団に出馬の意向を明らかにした。総裁選はすでに立候補を表明した麻生太郎幹事長を含めた4人を軸に争われる公算が大きくなった。

 小池氏は4日午前、党総裁選について党本部で記者団に「いろいろな方々から励ましもいただいている。環境が変わりつつあると思っている」と語り、立候補に向けた環境が整ったことを示唆した。小池氏は党内最大派閥の町村派の所属だが、派閥単位の推薦は求めず、党内の若手議員を中心に個別に支援を呼びかけてきた。

 総裁選では、経済政策で小泉政権の構造改革路線を継承する立場を訴え、これに批判的な麻生氏との違いをアピールする考えだ。また環境問題のほか、防衛相、首相補佐官(安全保障担当)を歴任した経験を踏まえ、危機管理能力の高さも強調する意向だ。

 与謝野氏も同日昼、中曽根氏と東京都内の事務所で会い、「日本の現状、自民党の情勢を見て、今の総裁選の状況ではちょっとさみしい。しっかりとした選挙戦にしたい」と述べたうえで「総裁選に立候補したい。推薦人の20人は集めた」と伝えた。

 石原氏は同日午前、東京都内で街頭演説後、記者団に「麻生さんしか手を挙げないのはまずい。誰も出ないと政策論争ができない」と明言。「麻生さんの考えが自民党の考えではない。私は麻生さんとは逆のウイングだ。そういう立場でものを言う機会を作らないといけない」と語った。推薦人確保に関して「5人くらい越えなければいけない壁がある」と話し、出馬に向けてすでに15人程度を固めていることを明らかにした。【川上克己】

毎日新聞 2008年9月4日 東京夕刊

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