いわき市長がトップセールス 勤務医確保へ奔走福島県いわき市は不足状態の医師を増やそうと、9―11月に東京と北九州市、いわき市で医師や医学生を対象にした初の就職ガイダンスを開く。民間を含めた市内の病院と連携した取り組みで、櫛田一男市長がトップセールスし、いわきの魅力をアピールして勤務医確保を目指す。厚生労働省の2006年の調査で、人口10万人当たりの医師数は全国206.3人、福島県内176.1人に対し、いわき市は167.9人にとどまっている。病院ごとに確保を図っているが、自治体と病院が一体となった取り組みは全国でも珍しいという。 ガイダンスは9月27日に新宿区のモノリスビル、10月26日に北九州市のステーションホテル小倉で開く。いわきの食や文化を説明するとともに、市内の公立、民間の29病院を冊子で紹介。希望者がいれば病院と個別面談も行う。 いわきでは11月8、9日に1泊2日で開催。病院や市内各地を見学して、魅力を体感してもらう。櫛田市長は各会場に出向き、いわき市について説明するほか、切実な現状も訴える。 医大などが集中する東京のほか、福島労災病院(いわき市)とつながりの深い産業医大がある北九州市を会場に選んだ。医学専門誌に広告を掲載したり、親類などに医療関係者がいる市民に協力を呼び掛けるなどして、参加者を募る。 櫛田市長は「全身全霊を傾け、1人でも多くの医師を確保したい」と意気込んでいる。
2008年09月03日水曜日
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