
石原氏が出馬表明/石原伸晃元政調会長 自民党の税制調査会に出席した石原元政調会長=4日午前、東京・永田町の党本部
自民党の石原伸晃元政調会長は4日午前、福田康夫首相(党総裁)の後継を決める総裁選に立候補する意向を表明した。与謝野馨経済財政担当相も出馬の意向を固め、周辺に伝えた。
小池百合子元防衛相も引き続き推薦人確保と支持拡大に全力を挙げており、最有力の麻生太郎幹事長の対抗馬擁立の動きが加速している。
石原氏は4日朝、都内で街頭演説し「麻生氏1人が立候補している状態をつくらないことが私たちの使命だ。不退転の決意と覚悟で対処したい」と表明した。
与謝野氏は周辺に「今回の総裁選の争点は経済だ。誰が論争できるのか」と強調。かつて秘書を務めた中曽根康弘元首相に会い、出馬の決意を伝えた。
石原氏は街頭演説後、記者団に「麻生氏とはウイングが逆だ。その立場でものを言う機会をつくらなければならない。誰も出ないときは死ぬ気になって取り組む」と述べた。自民党幹部は石原氏について、立候補に必要な推薦人20人を確保できるめどが立ったとの見方を示した。