北朝鮮、核施設復旧方針を米国に事前通知していた
【ソウル4日聯合】北朝鮮は、無能力化が進められていた寧辺核施設の復旧作業を開始する旨を米国側に事前通知していた。政府当局者が4日、非公式の記者懇談会で明らかにした。北朝鮮は2日、寧辺の現場に滞在する米国側要員に対し、核施設の復旧開始を決定したと口頭で伝えたという。
核施設の復旧が開始されたと判断する根拠について当局者は、「無能力化作業時に除去して倉庫に保管していた装備を、現場に運んでいるのが把握された」と説明した。核施設の復旧開始は6カ国協議合意事項の違反に違いないものの、過剰な反応をみせるのは得策でないとし、まずは北朝鮮の説得に集中すると話した。こうした発言は、現時点では北朝鮮への経済・エネルギー支援を中断しないことを示唆したものと受け取れる。
当局者は、寧辺にとどまっている米国や国際原子力機関(IAEA)の要員を追放する動きはないと話している。