命を守る医師の役割を積極的にアピールしようと、県医師会(小森貴会長)がバッジ「いのちのリボン」を作った。バッジは小さなリボン型(縦1・5センチ、横0・5センチ)で、深みのある緑色。患者らに見えやすいよう、胸などにピンで留める。会員の医師約1700人に配り、診察などで常時着けることで命の大切さを訴える。
多発する事件などで簡単に命が奪われる一方、社会保障費の縮減方針など政策面でも命が軽く扱われている--。そんな現状認識から「医師は皆の命を生涯をかけて守る」(県医師会)ことを患者や社会に伝えようと作成した。7月に3000個を作成。順次、会員医師や関係者に配るという。
小森会長は「診察、会合などいろいろな場面で毎日バッジを着けたい。医者にとっても、改めて自覚を高めるきっかけになると思う」と話している。【野上哲】
毎日新聞 2008年9月2日 地方版