鎌田インテリジェンス社長の超高級マンション悠々自適生活

●年収３０００万のセレブ生活

　人材派遣大手「インテリジェンス」の鎌田和彦社長（４２）に「殺しに行く」との脅迫文を送りつけて逮捕された都内の無職男（２７）。

　ハラが立つから殺す――とは狂気としかいいようがないが、戦後の「口入れ屋」と揶揄（やゆ）される状況が常態化し、問題噴出の「日雇い派遣」を臆面（おくめん）もなく「正しい」と強調する鎌田氏とはどんな人物なのか。

　８９年設立のインテリジェンス。従業員３５００人で、売上高は約９０５億円（０８年２月期）だ。

「鎌田氏は８８年に慶応大を卒業し、不動産のリクルートコスモスに入社したが、１年で退社。ＵＳＥＮの宇野康秀社長ら仲間４人とインテリジェンスを立ち上げた。改正法で派遣業種が拡大した追い風で会社は急成長。ここ５年で売り上げは３倍も伸びた。『経営のプロ』が持論で、熱心な仕事ぶりは有名。その手腕を買われ、６月に日本人材派遣協会の会長に就きました」（業界事情通）

　そんなモーレツ経営者の住まいは東京・港区内の高級マンションだ。

「地上４２階、地下４階、高さ１５７メートルの超高層マンションで、家賃は月１００万円前後。下層階には、ミシュラン二つ星の和食店もある。年収およそ３０００万円とみられる鎌田氏と同様、入居者の多くが財界などの高額納税者だと聞いています」（前出の事情通）

　ワイン片手に眺める眼下の東京の夜景――。まさに典型的な「勝ち組」だが、その目には、月額１０万円にも満たない日雇い派遣労働者の姿は映っているのだろうか……。

（日刊ゲンダイ2008年8月21日掲載）