3日午前9時半ごろ、新潟県小千谷市岩沢で解体中だった真言宗「和光院」(佐藤法龍住職)の押し入れ付近から出火、木造瓦ぶき屋根の寺約132平方メートルが全焼し、作業していた佐藤さんの長男で副住職の篤さん(41)が顔などにやけどを負った。寺は04年10月の中越地震で被害を受けて使用されておらず、ほかにけが人はなかった。
小千谷署によると、篤さんは押し入れにスズメバチの巣を見つけたため、竹の棒の先に灯油を染みこませたタオルをまいて火を付け、巣を焼き払おうとした。が、逆にスズメバチに襲われ、棒を投げ捨てた際に火が寺に燃え移ったという。巣も焼失した。