2008年 9月 3日
女児殺害事件から4年、情報提供を
津山市で小学生の女の子が自宅で殺害された事件から4年がたった3日、JR津山駅前では警察と女の子の父親がチラシを配って、事件に関する情報提供を呼びかけました。JR津山駅前では午前7時半から津山警察署の署員と殺害された筒塩侑子ちゃんの父親勝義さんが、道行く人たちにチラシを配って、犯人につながる情報提供を呼びかけました。この事件は2004年9月3日、津山市総社の小学3年生筒塩侑子ちゃん・当時9歳が自宅の1階で何者かに胸など数か所を刃物で刺され殺害されたものです。警察はこれまでに延べ、約2万8千人の捜査員を投入し、自宅周辺の聞き込みなどを行ってきました。警察にはこれまでに、255件の情報が寄せられていますが、犯人に結び付く有力な手掛かりは得られていません。《事件に関する情報提供》рO868・25・0110(津山警察署)

香川の自己水源も水不足
四国の水がめ、高知県の早明浦ダムでは貯水率が0%になった先月31日から発電用水の緊急放流が始まっています。香川県内では自己水源のダムも貯水率が低下していて、水不足は深刻化しています。高松市は水道用水を早明浦ダムと自己水源で半分ずつまかなっています。市内最大の自己水源、内場ダムは3日午前0時現在、貯水率が68.9%で、平年を約10ポイント下回っています。また、県内15カ所のダムの平均貯水率は70.2%で、今年とほぼ同じ時期に早明浦ダムが0%になった3年前よりも、今年の方が深刻な状況です。更に、今月は稲の生育に大量の水を必要としますが、農業用水は全て自己水源でまかなわなければなりません。こうした中、ホームセンターでは渇水対策グッズの販売に力を入れています。この店では夏のレジャー用品として販売していた貯水タンクを今月も引き続き店頭に並べて販売しています。時間断水に突入した場合に備えてか、300〜500リットルの大き目のタンクが売れ始めているということです。現在、県内では6市3町が減圧給水などの対策を講じていますが、まとまった雨が降らなければ、夜間断水の実施も予想されます。

倉敷市立短大4年制化問題で中間答申
倉敷市立短大の4年制移行問題を協議してきた審議会は3日、当面は短大として存続すべきとする中間答申を伊東市長に提出しました。中間答申では「市の厳しい財政状況を考えると、当面は短大のままで存続し、他の大学との差別化や、機能の充実を図るべき」としています。その上で、「十分な投資できる環境が整えば、できるだけ早く4年制化を再検討すべき」としています。倉敷市立短大を巡っては、少子化による競争の激化などから、倉敷市が去年2月に4年制化を打ち出し、審議会がその是非を検討してきました。しかし、今年5月に就任した伊東香織市長が市の厳しい財政状況などから短大のまま存続させる考えを表明していました。審議会では短大改革の内容を含めた最終的な答申を今年度中にまとめることにしています。

岡山県三木記念賞授与式
長年、地域の発展に貢献した人に贈られる今年度の岡山県三木記念賞の授与式が岡山市で行われました。この賞は元岡山県知事の故三木行治さんの業績をたたえて設けられたものです。社会部門では過疎地で障害者の移送サービス事業などを立ち上げた県身体障害者福祉連合会副会長の大月茂さん、産業部門では日本酒の普及に尽力した白菊酒造相談役の渡邉醇造さん、文化部門では私財を投じて若手芸術家の支援などを行っている倉敷芸術科学大学教授の高橋秀さんが選ばれました。3人にはそれぞれ、岡山県の石井知事から表彰状などが贈られました。このあと受賞者を代表して大月茂さんが「私たちに与えられる仕事があればこれからも精魂込めて働いてまいります」とお礼の言葉を述べました。

湯郷ベル福元・宮間選手にスポーツ特別顕彰
北京オリンピックの女子サッカー代表として過去最高の成績を収めた岡山湯郷ベルの2人の選手に岡山県からスポーツ特別顕彰が贈られました。岡山湯郷ベルのゴールキーパー、福元美穂選手と、ミッドフィルダー、宮間あや選手は、女子サッカー日本代表・なでしこジャパンの中心選手として北京オリンピック4位入賞に貢献しました。岡山県スポーツ特別顕彰はこれまでにフィギュアスケートの高橋大輔選手や女子マラソンの中村友梨香選手が受賞しています。湯郷ベルは、今月7日桃太郎スタジアムでリーグ戦を再開します。2人は、リーグでの活躍を誓っていました。

湯郷ベル福元・宮間選手の活躍を祝う会
北京オリンピックの女子サッカー日本代表として出場した岡山湯郷ベルの「福元美穂選手と宮間あや選手の活躍を祝う会」が2日夜、美作市で開かれました。日本女子サッカー史上初の4位を獲得したなでしこジャパンで活躍した福元選手と宮間選手。2人の活躍を祝う会には湯郷ベルを支援する企業の代表やサポーターなどおよそ120人が集まりました。会では福元選手と宮間選手が「オリンピックでメダルを獲ることの難しさを改めて痛感しました」などと話していました。美作市では多くの人に夢と感動を与えたとして近く、2人にスポーツ功労賞を贈ることにしています。

備前焼作家、森陶岳さんの個展
備前焼作家・森陶岳さんの個展が倉敷市のデパートで開かれています。岡山県重要無形文化財保持者の森陶岳さんは先月、瀬戸内市に全長85メートルの巨大な登り窯を完成させました。今回の個展は、この窯の完成にあわせて開かれたもので、壷や花瓶など展示されている28点の作品のほとんどが初出展です。作品の中には鉄分の多い土を使っている茶碗もあり、高温で焼いた時に鉄分が溶けて、ゆう薬を塗ったような光沢が出ています。備前焼作家・森陶岳さんの個展は今月8日まで倉敷市の天満屋倉敷店で開かれています。