孫娘に性的暴行 73歳被告、懲役12年判決(2008/09/03)
 孫娘に乱暴したとして、準強姦(ごうかん)と準強制わいせつの罪に問われた青森県南地方に住む無職の被告(73)の判決公判が二日、青森地裁で開かれた。渡辺英敬裁判長は「被害者の人格を全く無視し、自己の性欲を満たすための道具としか考えない犯行はおぞましく醜悪」と厳しく非難し、求刑通り懲役十二年の実刑判決を言い渡した。
 判決によると、被告は二〇〇六年三月から四月の間、「殺すぞ」と怒鳴りつけるなどして、孫娘を恐怖から心理的に抵抗できない状態に陥れ、性的暴行を加えた。別の孫娘も同様に抵抗できない状態にし、わいせつな行為をした。
 判決で渡辺裁判長は「刑事責任は重大で、酌むべき事情を考慮しても、主文の刑が相当」と量刑理由を説明。
 判決言い渡し後には「欲望のまま被害者を蹂躙(じゅうりん)したことから、当然の報い。多少なりとも人間性を身に付けてから社会復帰してほしい」と述べた。

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