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TSF画像掲示板
「じゃーな! おっさきぃー♪」「あっ、テメ・・・」「フハハハハハ〜〜」朝っぱらからアイツにエンカウントするとは。ていうか、昨日と落差激しいな。昨晩のアレ・・・効果は抜群だったみたい。「学校にインラインスケートで登校するとは・・・」「羨ましい? 貸さないよー」「いらぬわ」このインラインスケートを履いて、俺の先を行く金髪ツインテール美少女は・・・一ノ瀬 葉月。俺の友だ。え? イヤ・・・彼女ではない。彼女じゃないって! ホントですから! だってコイツ、見た目はこんなだけど、(精神面的な)中身は『男』なんだ。《 高校 》俺が学校に着くと、校門の前に葉月がいた。インラインスケートではなく、普通の靴を履いている。「遅かったねー氷」「・・・・・・」氷というのは俺の名前である。フルネームは、遠野 氷。両親よ・・・。何がかなしゅうて俺に、あんな氷点下の物質名を付けたのですか。フツー温かみのある名を選ぶでしょ? それよりも、葉月はわざわざ俺を待っていたらしい。スケートで来た意味無いじゃん。「意味無いなぁ、とか考えているでしょ? あるんだよね〜実は」「心を読むな。んで、何が?」
「今日は君に苦労してもらおうと思いましたのです!」ビシ! と人指し指で俺を指す。その口調止めなさい。明るい女の子のようで、今のお前の姿にハマりすぎてるんだよ。「・・・人に苦労を押し付けるつもりか?」「そのとーり!」「断る」「若い時の苦労は買ってでもせんかーーー!!」「断る」「ね〜え〜♪ 私とアナタの仲じゃない・・・オ・ネ・ガ・イ♪」上目遣いでウルウルしながら可愛くおねだりしてくる葉月。だが・・・「断る」「うーわー! さすが氷! 年中無休・絶対零度(アブソリュートゼロ)の冷血漢!」「だからどうした」すいませんねぇ・・・前世は(多分)カキ氷なので。「こうなったら力づくで!」ガシッ「?」葉月が俺の腕を掴み、校門をくぐっていく。すると、何度か見た光景が飛び込んできた。昇降口へ向かって歩いていく生徒とは別に、葉月に向かって突っ込んで来る魚雷・・・じゃなくて男子生徒が18人・・・今日は多いな。「一ノ瀬―!! 今日こそは俺のラブレターを受け取ってくれー!!」「イヤイヤ、おいどんの気持ちを受け取るでゴワスーー!!」「彼女になってくれ! ハヅキちゃーーーーん!!」そう、コイツらは葉月に対してほぼ毎朝、こうやってアタックしてくるのだ。葉月はそのたびにダッシュで教室まで逃げている。まあ、当然か。葉月は超がつくほどの美少女だし、俺とコイツとあの人しか・・・葉月が元男だって事を知らないしね。美少女になった理由の説明は後回し。だって、葉月の意図が分かっちゃったんだもん。
「じゃ、氷。準備はいいね?」「よくない」だが、俺に拒否権は無いようだ。葉月は俺の後ろに隠れ、狂気の呪文を唱えたのだ。それと同時に俺は「ハア・・・」と溜息。「キャーー! 氷クン、助けてえ〜〜〜〜!!」『『何ィ!!?』』男子達の目つきがハートマークからギラリと変わり、俺に対する殺意の視線になる。わあ〜・・・視線に殺傷力があれば5回は死ねそうだ。「遠野―――! てめえ、どーいうつもりだーーー!!?」「いつの間に一ノ瀬ちゃんと仲良くなったんでゴワスかーー!?」「ぬオオ! 俺は認めん! 認めんぞオーーーーー!!」「イヤ! 俺も認めるわけにはいかないぜ!!」「おうよーーー!! 氷、キサマなんぞに一ノ瀬は渡さんぞオーーーーー!!」うん、君達・・・勘違い王決定戦に出れるよ。上位に残ること間違い無しだ。魚雷男達はターゲットを葉月から俺に変えたらしい。葉月は俺からパッと離れ、コソコソと場を去っていく。「じゃ、私は日直だから先行くね☆」「ああ、お勤め頑張ってくれたまえ。そしてお前・・・帰りにちょっと付き合え」『『ウオオオオーーーーーーー!!!』』葉月はそそくさと、俺を残して昇降口へ消えていった。そして、俺に向かって男子達が突っ込んで来た。あー、こりゃもう・・・話を聞いてもらえる状況じゃないな。#TSシーンの説明は、もうちょっと後になります。
《 教室 》ガララ・・・「おはよーう」「おはよー。今日は大変だったね、遠野クン」「ああ」クラスメートが次々に労いの言葉をかけてくれる。窓から校庭を覗くと、未だにのびている特攻男子達。俺、もしかしたら前世はパトリオットミサイルだったのかもしれん。「それにしても強いよなー、遠野は」「うんうん、さすがだよね」「・・・・そんな事は無いと思うけど」クラスのみんなが俺の戦闘力を褒めてくれた。でも、自分ではまだ弱い方と思ってるので、いつもこんな感じの返答をしている。「そりゃー私がボディガードに任命したんだから、弱くちゃ困るよ」「・・・・・・」葉月がいつの間にか横に立っていた。「ご苦労様」なんて言葉も無いんかい・・・ってああ、そうだ。そんな偉そうな事言えないな。俺、昨晩あんな事されちゃったんだし。前払いというやつか。「・・・氷、何も言わないの?」「別に」(氷って・・・何だかんだ言って、私を守ってくれるんだね・・・)「ん? どうした、ボーっとして」「え!? イ、イヤ・・・何でもないよー。さあ、日直日直〜っと・・・」「・・・?」葉月はナゼか少し慌てて、日誌を取りに行った。「この問題を・・・えーと、今日の日直に当てようか・・・一ノ瀬!」「ハイ」葉月は俺の後ろの席だ。ツカツカと黒板に歩み寄り、チョーク片手にウーンと唸っている。「・・・・・・」葉月の後姿を見ていると、アイツが今の姿になった時の事を思い出した。あれは2ヶ月前・・・
《 回想 》ドッ!「キャッ!?」「うわっ、すいません!」「大丈夫ですか?」俺とアイツが2ヶ月ほど前の日曜日・・・ゲーセンに遊びに行った帰りに、事故は起きた。暗くなった夜道で、アイツはお姉さんと出会い頭にぶつかった。お姉さんは、転んだ拍子に持っていた荷物をバラバラと落としてしまったのである。「ごめんなさいっ、手伝います!」「え!? ダ・・・ダメです! その珠に素手で触れては・・・」「へ?」アイツは落ちた荷物を拾おうとして、紫色の珠に触れた。すると・・・ピカッ!!「「「!!」」」激しい閃光が視界を塗りつぶした。「あ・・ああ・・・と、とんでもない事に・・・!」恐る恐る目を開き、何が起こったのかを 辺りを見回して確認しようとしたら・・・見知らぬ美少女がすぐ近くにいた。その美少女は、友人と同じ服を着ていたし、アイツのいた場所に座っている。そして、アイツの姿が見当たらない・・・・という事・・・は・・・・。「・・・え? 何これ? 何のドッキリ・・・? ねえ、コ、コレ何なのぉーーーー!?」「!?」に、にわかには信じられないが・・・この少女は恐らく・・・アイツだ!! 何がどうなったのか分からなかったので、何がどうなったのか分かっていそうなお姉さんに尋ねた。すると答えは・・・。「あなたは・・・サキュバスになってしまったのです」「「・・・・・は?」」「あの珠には美しき淫魔・・・サキュバスの魔力が封じ込められていたのです・・・」「あの・・・どういう・・・?」
さらに尋ねると、お姉さんは本物の魔法使いで、この辺りに住む魔法使いの仲間を訪ねてきたんだそうな。だが、これは事故。うん・・・事故だ。オレにもアイツにもお姉さんにも非は無いはず。だとしたら、今は責任がどうとか言ってる場合ではなく『これからどうするべきか』を考えなくちゃならないだろう。そして、我が友は一生この姿のままなのだそうだ。「あ、あの・・・言いづらい事なんですけど・・・」「ま、まだ何かあるんすか?」「ええ・・・その・・・サキュバスは・・・・・・と、殿方の・・・」「「?」」「・・・やっぱり私は言えません! そうだ、この本。コレを読んでいただければ、その身体の事が分かります!」そう言って手渡されたのは『サキュバスが生きるためのガイドブック』とやら。何じゃこりゃ。「その本は差し上げますが、絶対に! 絶対に他人には見せてはいけません。人間社会に紛れて活動しているサキュバス達に迷惑がかかりますから」「あ・・・ありがとうございます。でも・・・ボク、こんな姿じゃ家へ帰れないよ・・・・・」「そうですよ! どうすればいいんです!?」「あの・・・その点は恐らく大丈夫ですよ・・・」
「え?」「アナタが男だった時間の記憶は、ここにいる私達3人以外の方にはありません」「なんで?」「あの変異の光に包まれたのが私達だけだからです。あ、ご安心ください。家族の方はアナタをちゃんとした家族の一員として認識するでしょう」「ホッ・・・よ・・・よかった・・・」「あの、コレ・・・」「メモ?」「私のケータイ電話の番号です。何か困った事があったら連絡してください。私は急ぎの用事があるので、これで失礼します! ご迷惑をおかけしました・・・。それでは!」「え? あっ、ちょ・・・」タタタ・・・魔法使いのお姉さんは、急いでどこかへ走り去っていった。ふと、変わり果てたアイツを見ると・・・顔を真っ赤にしてガイドブックを食い入るように見ていた。「どうした? 顔色が・・・」「こ・・・こおーーりーー・・・こ、コレ・・・」「変な発音するな。コレって何だよ?」「こっ・・・このページに書いてあること・・・」「何なに・・・・・・・・・え」俺たち2人は、その場で固まった。友人が指した項目に書いてあったのは・・・。
『サキュバスの栄養補給についてサキュバスは人間と違い、食料だけでなく 人間の男性の精液を摂取しなければいけません。摂取方法は、口・ヴァギナ・肛門のいずれかに男性のペニスを挿れ、精液を吸い取りましょう。』「お、おい・・・コレ・・・」「・・・・・・」以下の文章も、同じような趣旨の説明が書いてあった。何だか、落ちてたエロ本を2人で読んでるような気分だ。街灯の明かりで読んでたから分かりづらかったけど。ただ、どうにも見過ごせない文章が一つだけあった。『サキュバスは定期的に精液を摂取しないと、身体に不調をきたします。』これって・・・コイツは一生、精液を摂取するために男とヤらなくちゃいけないんだろう。・・・不憫だ。当時のオレはそんな事を考えていた。《 放課後・・・ 》「ねえ氷、どこに行くの?」「もうすぐらしい」「らしいって・・・」俺たちは住宅街のど真ん中を歩いていた。学校でオレは、コイツの日直の仕事が終わるのを待っていたのだ。朝と逆だな。「あの〜・・・怒ってる?」「今朝の事か?」「う、うん・・・」「イヤ、別に。アレだけの数・・・お前でもさすがに逃げ切るのはきつかっただろうし」「うん・・・」「それに昨晩の事を考えたら、どう考えても借りを返せてないのは俺の方だし」「え!? あ、アレは・・・」葉月は顔をボフン! と真っ赤にした。コイツ、前世はモミジか?
「というわけで、残りの借りを返させてもらう」「え?」「着いたぞ」俺たちが着いたのは、新しくオープンしたお店の前。看板には『ベーカリー・ミラノ』と書かれている。ここは菓子パンがメインのパン屋だ。カラリンカラリ〜ン♪「いらっしゃいま・・・・あ、氷だ〜」「やあ、姉貴」「あ・・・こんにちは」レジにいたのは、俺の姉の遠野千春。のんびりしているが、侮る無かれ。高校時代には生徒会長を務めた事がある。このパン屋は個人経営のお店で、なおかつ開店して間もないので種類はちと少ない。だが、味はとても美味しい。その中でも甘そうなパンをトレーに乗せ、精算・・・払いはもちろん俺。店を出て、菓子パンの入った袋を葉月に渡した。「え? あの・・・コレ・・・」「昨日の礼」「え! 何で!? あれはむしろ私の方が・・・」「今朝のとソレでチャラになるとは思えないけど」「じゅ、十分だよ! でも・・・」「ん?」(できれば毎朝・・・守ってもらいたいんだけど・・・・)葉月は声をしぼませ、ゴニョゴニョと何か呟いた。勿論、そんな音量の声は俺に届かなかったので尋ねてみた。「何か言ったか?」「ふええ!? な、何でもなぁーーい!!」「そうか」葉月は踵を返すと、「アリガト・・・」と言って自宅の方へ駆けて行った。(サキュバスの体、か・・・・・)俺はアイツの後姿を見ながら、ボンヤリと考えていた。