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外科医2人 今月で退職/武雄市民病院

2008年09月03日

医師不足や経営難で10年2月1日に医療法人「池友(ちゆう)会」(鶴崎直邦理事長、北九州市門司区大里新町)への民間移譲が決まっている武雄市民病院(樋高克彦院長)で、外科医2人が30日付の退職届を提出し、樋渡啓祐市長が2日、退職を認めた。2人の退職で医師が不足したら池友会が派遣医師を増員するという。

 武雄市民病院は、深刻な医師不足で今年4月、救急搬送の受け入れ休止と診療時間の短縮に追い込まれた。だが、7月末に民間移譲先に決まった池友会が医師7人を派遣して12人体制になったことから、先月11日に救急救命センターの24時間体制と年中無休の診療体制をスタートさせている。

 退職届を提出した2人は、今年4月と5月に佐賀大医学部から派遣されていた外科医。退職理由は「一身上の都合」とされているが、伊藤元康事務長は「雑談の中で、新医療体制がスタートして当直勤務が増えて専門の勉強ができなくなったと話しており、これが退職理由だと思う。退職後は佐賀大医学部に戻ることになる」と話している。

 市民病院の入院患者は、救急搬送受け入れと24時間診療体制がスタートした8月11日は22人だったが、24日までに57人に増え、救急車60台を受け入れたという。

 今後の対応について伊藤事務長は「現在の患者さんの人数から見て当面、医師10人体制で対応できる。患者さんが増えてきた場合は、池友会から派遣医師が増員されることになっている」と説明している。

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