写真:西濃豪雨3万人に一時避難勧告 浸水被害110棟
杭瀬川のいっ水で、床上・床下浸水の被害に見舞われた住宅=3日午前7時45分、大垣市静里町

 西濃地域の局地的豪雨で、県のまとめでは、3日未明から早朝にかけて、揖斐郡池田町の全7333世帯2万4723人や大垣市、同郡揖斐川町の一部など計約9300世帯約3万人に避難勧告が出され、同市と揖斐川町で一時、計133人が避難した。

 池田町と大垣市は同日午前9時10分までに解除され、避難した全員が帰宅したが、揖斐川町上野地区46世帯201人への勧告は継続されている。

 3日正午現在、床上・床下浸水は大垣市と揖斐川町など1市3町で計110棟。池田町の東川と杭瀬川の合流点では、同日午前2時15分ごろから約3時間にわたり水があふれたが、家屋への被害はなかった。

 揖斐川町の国道303号は、土砂崩れのため、久瀬トンネルから揖斐高原線まで16キロが通行止め。同町によると、久瀬、藤橋、坂内の3地域780世帯1812人が、岐阜方面への通行ができなくなっている。

 また、土砂崩れで通行止めとなっていた大垣市上石津町時山地区につながる県道139号は、3日午前8時に通行できるようになった。

 県教育委員会の3日午前11時現在のまとめでは、揖斐川町の全小中学校15校と池田町の1小学校が臨時休校になり、池田町の4小学校1中学校で始業が遅れた。大垣市の荒崎小学校では、12人が保護者の判断で欠席した。