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子の放置死、6歳を責めた母に裁判長「過酷で非道」(2/2ページ)

2008年9月3日17時22分

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写真判決を聞く島村恵美被告=さいたま地裁(清野大二郎・画)

 事件発覚後、長男は検察官の調べに対し、「ママにお前はクビだと言われた。僕が世話しなかったから。僕が全部悪い」と自分を責めたという。一方、公判で島村被告は「育児が大変で自分の時間が欲しかった。(子どもたちを放置すれば死に至ることは)分からなかった」と述べていた。弁護側は「親族らの協力が得られず、育児放棄になりやすい状況だった」と情状酌量を求めた。

 中谷裁判長は判決言い渡し後、島村被告を証言台の前に立たせて、「子どもたちにしたことはあまりに過酷で非道。十分反省して、二度とこういうことをしないよう強く期待します」と説諭した。

 埼玉県越谷児童相談所によると、長男と長女は現在、同相談所のもとで保護されているという。(津阪直樹、西村圭史)

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