年内解散あり得る 「新党」平沼元経産相に聞く

「健全な保守を実現したい」と新党構想を語る平沼元経産相
 郵政民営化に反対し自民党を離党した元経済産業相の平沼赳夫衆院議員(69)=無所属=が講演のため仙台市を訪れ、2日までに河北新報社のインタビューに応じた。「平沼新党」構想について、「新党は総選挙前に具体的な形を作るのがよいと思っている」と強調した。福田康夫首相の退陣で政局が衆院解散含みの展開になることに伴い、構想が加速する可能性も出てきた。(聞き手=報道部・吉岡政道)

 ―「平沼新党」発足の見通しは。

 「先週末、全国で応援する12人の次期衆院選立候補予定者と話し合った。新しい流れをつくることに賛成だった。青森1区で支援する無所属の元青森県議、升田世喜男氏もその中の1人だ。新党を発足させるのなら総選挙前。はっきりした形がよい。これから詰めていく」

 ―福田首相が決めた総合経済対策の評価は。

 「経済対策はもっと積極的に行うべきで得心していない。財政支出を伴う真水の予算措置が2兆円では弾みがつかず、景気回復には結び付かない。福田首相のリーダーシップは全くなかった」

 ―定額減税に対し、公明党の攻勢も強かった。

 「自民党が公明党と一緒にやっていること自体が間違い。公明党に引っ張られる自民党は情けない。いろいろ影響を受けたのだろうが、そうした政治に疑問を感じる」

 ―民主党との連携は。

 「民主党の若手らのほか、自民党のかつての仲間とも接触を続けている。年内中の衆院解散が十分あり得る状況だ。総選挙に向けて両党にもいろいろ動きが出て事態は変わる。培ってきた連携を生かしたい」

 ―新党「改革クラブ」が結成された。

 「結局、自民党サイドの工作ではないか。自民党の法案に賛成するような人たちが集まった。さし当たり、わたしたちとは関係はない」

 ―新党の政策は。

 「正しい保守政治家の集いを目指す。思い切った景気対策と減税を打ち出す。夢を語れる政党でなければならない。自民党も民主党も脱皮が必要。健全な受け皿を作るのがわたしの使命だ」
2008年09月03日水曜日

宮城

政治・行政



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