第61回名古屋をどり
「名古屋をどり」は日本舞踊の祭典です。9月6日から15日。中日劇場
【社会】中国へ和牛肉を不正持ち出し 中部空港からの旅行客、摘発急増2008年9月3日 夕刊 中部国際空港から中国へ向かう旅行客が、必要な検疫手続きを受けずに大量の高級国産牛肉を手荷物として不正に持ち出そうとするケースが多発している。農林水産省動物検疫所中部空港支所と名古屋税関中部空港税関支署が検査で未然に防いでいるが、背景には中国での和牛の需要増加があるという。 同空港支所によると、ことし2月から8月までに31件を摘発し、総量は200キロ以上。1個のスーツケースに20−30キロの冷凍肉を詰め込んでいたり、中には5、6個のケースに枝肉などを入れ、一度に大量に運び出そうとした事例もあった。持ち出そうとしたのは日本人と中国人が半々。いずれも税関が搭乗口で実施する検査で発覚している。 税関などによると、中国国内ではここ数年、富裕層らが高級和牛を好み、高値で取引されている。日本国内で流通する加工品を含む肉類を外国に持ち出す場合、検疫を受けて輸出証明書を発行してもらえば持ち出し可能だが、中国は、日本などの牛海綿状脳症(BSE)発生国からの輸入を禁止。正規輸出ができないため、手荷物を隠れみのとした手口を誘発している。 成田、関西の両国際空港でも同様の摘発例があり、中国の税関当局では日本からの航空便の手荷物検査で高級和牛の差し止めが増加。中国政府が昨年末、日本に取り締まり強化を要請していた。 中部国際空港では、検疫所が航空各社に注意を呼び掛けているが、8月には最多の8件が確認された。両機関は「商売目的や個人使用で持ち出そうとする人がいるようだが、啓発も進め、未然に防ぎたい」と話している。
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