「反米・反日・親北」路線でも容易に解るが、ノムヒョン大統領は
左翼思想の持ち主である。共産主義国家と自由主義国家が
戦争をする場合、共産主義が有利な点が１つだけある。

兵力や物量で圧倒的に優勢な自由主義陣営に対して、左翼
陣営は、最終的には必ず「民間人」を兵力として動員する。
ベトナム戦争を思い出せば、このことは容易に理解できる。

兵士１人の犠牲と民間人の１人の犠牲を比較した時、民間人
の犠牲者の方が、遥かに国際世論に訴える力がある。
そして、必ず自由主義国家の中に、「反戦運動」が巻き起こり、
反政府運動が活発化する。皮肉にも、「自由主義」だからこそ
このような現象が必ず起こるのである。

これに対して、情報の統制をしている共産主義国家では、
このような現象は絶対に起こらない。国民は政府の言うことを
盲目に信じ、愛国心を煽られ、そして「自分達こそ正義である」
と、加速度的に「自由主義」国家に対する憎しみを増していく。

しかし、過去に「経済政策」が成功した国家は、１つとして存在
しない。人間はご飯を食べることができてこそ、初めて「平和」
を考える余裕が出てくるのである。徐々に国民の間に蓄積され
ていくマイナスのエネルギーを消すため、共産主義国家の政府
は仮想敵国を作り、国民に対して、「我々を苦しめているのは、
彼らである！」と主張するようになる。

しかし、どのように国民を騙しても、いずれは真実が明らかに
なってくる。情報を完全に遮断することなどできない。やがて
共産主義国家は内部から崩壊する運命にある。

南北統一は、両国民の願いであり、私もそれを願っている。
しかし、それはあくまでも、韓国が「自由主義」国家として、
North Koreaを迎え入れた場合であり、韓国が「共産主義化」
による統一は、非常に危険である。

ノムヒョン大統領は、このことに気が付いているのだろうか？